こんにちわ。じまろーです。
健康長寿のために「食べ物」はとても大事です。
これまで、いろいろな本を読ませてもらい、これはいい!という本は本ブログでまとめさせてもらったりしました。
その中で、特におすすめの6冊の本が主張する健康長寿の食事法には共通点が多くあります。
しかも、それぞれ著名な権威といわれる方が書かれた本です。
これだけの本が同じことを言っている。それは、信頼性が高い健康食事法だと思いませんか?
そうなんです。
その健康食事法をまとめてみましたので、是非最後までご覧ください。
この記事は、そんなあなたに向けて書いています。
こんな方におすすめ
- 健康食事法に一貫する「これ!」というものはあるの?
- いろんな本がいろんなことを言っていて迷います。
- 健康法を試しても、効果をそこまで信頼できないため途中で挫折します。
「無病法 極少食の威力」
無病法 極少食の威力
ルイジ・コルナロ 著・中倉玄喜 編訳・解説
その名のとおり、本書の健康長寿のための食事法は、「極少食」です!
極少食!
本書の「極少食健康法」に強力な説得力があるのは、著者のルイジ・コルナロが実際に証明したところが大きいためです。
ルイジ・コルナロの人生
ルイジ・コルナロ(1464~1566)
ルネサンス期のイタリア貴族。若い頃に暴飲暴食にあけくれた結果、30代でさまざまな成人病を患い、45歳まで病の生活で生死の淵をさまよう。
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医師の忠告(極少食にしなければ助かる見込みはない)により、助かりたい一心から、節食(極少食)を実践。すると、数日もしないうちに回復の兆しがみえ、1年もしないうちにそれまでのすべての疾患は消えてしまう。
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その後は病とは無縁の生活を送り、当時としては異例の102歳の天寿をまっとう。最晩年も目、歯、耳も完全で、足腰も力強く、午睡のまま、この世を去る。
45歳というある程度中年になってからのスタートで、102歳まで生きられたってことで、中年のわたしの背中を押してくれます。
具体的な食事内容と生活スタイルは、下のようなものです。
具体的な食事内容
- パン、卵の黄身、少しの肉、それとスープを1日12オンス(約350g)
- ワインを1日14オンス(約400cc)
この量を1日2回に分け、1口ごとに最低でも120回は噛んで食べる。
また、メンタル面安定のために、働きすぎや悪環境に身を置くことを避けてきたとのことです。
本書の内容は、下記事で、より詳細に要約していますので、ご覧ください。
確度高く健康になれる健康法。「無病法 極少食の威力」ルイジ・コルナロ【要約】
若い頃に暴飲暴食にあけくれ30代から45歳まで病で生死の淵をさまよった筆者が、極少食を実践することで102歳まで元気にくらし昼寝したまま息を引き取るまでの生活を書いた自伝です。健康のヒントがちりばめられています。
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オートファジーで手に入れる究極の健康長寿「SWITCH」
オートファジーで手に入れる究極の健康長寿「SWITCH」
ジェームズ・W・クレメント著
著者は、106歳以上の長寿者研究で世界的に有名な方です。
本書の健康長寿の食事法は、「オートファジーを起動させる食事」です。
オートファジーとは
我々の体を構成している細胞が備える主要な分解機構の一つ。
細胞内で損傷・老化して有害な影響をもたらす細胞小器官や粒子、細胞内細菌を取り除き、再利用する方法のこと。
「オートファジー」という単語は、ギリシャ語で「自分自身を食べること(自食)」を意味する。
オートファジーを起動させる食事法
オートファジーを起動させるには
- 高脂肪、高食物繊維、低糖質で、たんぱく質を最小限に抑える。
- カロリー制限
- 間欠的断食(16時間)
- 運動
ここでも出てきました。カロリー制限。少食ということです。
それと間欠的断食。1日2食ということですね。
本書の内容は、下記事で、より詳細に要約していますので、ご覧ください。
オートファジーって?オートファジーで手に入れる究極の健康長寿「SWITCH」【要約】
著者である、ジェームズ・W・クレメント氏は、106歳以上の健康長寿者の調査・分析をした「スーパーセンテナリアン研究」で世界的に有名です。そんな著者がオートファジーとは。オートファジーをONにする方法を分かりやすく説明されています。
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「LIFE SPAN 老いなき世界」
LIFE SPAN 老いなき世界
デビット・A・シンクレア著
本書の著者は、ハーバード大学教授で、老化研究の世界的権威です。
本書のテーマは、「老化は疾病。治療できる。」というものです。
そして、老化を治療するために必要なことが、長寿遺伝子サーチュインの起動です。
長寿遺伝子サーチュインを起動するために
長寿遺伝子起動方法
- 食べる量を減らす。
- 間欠的断食
- 動物性たんぱく質の制限
- 運動
- 寒さに身をさらす
ここでも出てました。「カロリー制限」&「間欠的断食」&「動物性たんぱく質の制限」。なにか共通のものが見えてきましたね。
本書の内容は、下記事で、より詳細に要約していますので、ご覧ください。
老化は疾病、治療できる!「LIFE SPAN 老いなき世界」【要約】
こんにちわ!じまろーです。 大ベストセラーです。やっと読みました。なぜ早く読まなかったのかと後悔するくらいおもしろい本でした。 ある研究によれば、85歳の男性は平均4種類の病気の診断を受けていて、同年 ...
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「チャイナスタディ」
チャイナ・スタディ 葬られた「第二のマクガバン報告」
T・コリン・キャンベル、トーマス・M・キャンベル著
著者のは、コーネル大学栄養生化学部名誉教授で、「栄養学分野のアインシュタイン」と称される世界的権威です。
本書では、その著者が「チャイナプロジェクト」という中国総住民8億8000万人の壮大な健康と病気、ライフスタイルの調査から「健康と病気の関係」を導き出した結果が紹介されている本です。なんせ、データ量が多いため、信頼性が高いですね。
チャイナプロジェクトの結論
チャイナプロジェクトの結論
- 植物性食品で、未精製・未加工の食事を摂る
- 動物性たんぱく質の摂取制限(肉・牛乳)
動物性たんぱく質の摂取制限は、本書でも大きくページを使って説明されています。かなり信頼性が高いのではないかと思います。たんぱく質は必須栄養素なので、植物性たんぱく質(ブロッコリーや大豆)を摂りましょう。つまり、植物性食品を摂ろう、という結論です。
ちなみに、著者は本プロジェクトのあとにベジタリアンになっています。よほど説得力がありますね。
本書の内容は、下記事で、より詳細に要約していますので、ご覧ください。
健康のために知っておくべき、ガンと栄養の関係「チャイナ・スタディ」【要約】
こんにちわ!じまろーです。 以前、固く誓った健康体への気持ちが、たるんでいるなぁと感じる今日この頃。 もう一度、ぎゅっと気持ちを引き締めるため、手に取った本がこちらです。 本書は、800ページを超える ...
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オキナワ式食生活革命
オキナワ式食生活革命
ブラッドリー・ウィルコックス、クレイグ・ウィルコックス、鈴木信著
本書は、1970年代世界一の長寿者の住む島だった沖縄の百歳以上の百寿者の健康状態と、その原因を調査した「百寿者研究」から導き出された結果が紹介されています。
本書は、日本の沖縄を調査した結果とあって、日本人のわたしたちには、実践しやすい内容で、具体的な食材なども参考になります。
沖縄流食事法の指針
快眠体質をつくるために
- 食べることを意識してよく咀嚼して食べる。
- カロリーを摂り過ぎない。腹八分。
- どか食いをしない。
- 精製していない複合炭水化物中心の食事。
- 動物性たんぱく質を減らす。
- 善玉脂肪(オリーブオイル、魚のオメガ3)を摂り、悪玉脂肪(動物性脂肪やトランス脂肪酸)を避ける。
本書の内容は、下記事で、より詳細に要約していますので、ご覧ください。
沖縄の百寿者研究から学ぶ健康長寿の食事法「オキナワ式食生活革命」【要約】
1970年代、沖縄は世界で最も長寿の人たちが住む島でした。欧米では65歳以後の老後につきものの疾患や老化のプロセスを沖縄人は克服してしまっているようでした。その理由は、沖縄の食生活をはじめとした沖縄文化が根っこにあるのではないかと、研究された結果をまとめた本です。
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「奇跡が起こる半日断食」
奇跡が起こる半日断食
甲田光雄
本書のテーマは「半日断食」です。
本書の著者は医師で、若い頃からいろいろな大病を繰り返していましたが、半日断食を含めた健康法で、すべての病気と縁を切ることができたということです。日本版、「ルイジ・コルナロ」ということですね。
半日断食の具体的な方法
半日断食の注意点
- 朝食を抜く
- 昼食と夕食の量は普段より軽めにする。
- 1日を通して水分をとる
- 慣れてきたら、肉や乳製品、脂や刺激物を避ける。
ここで、大事なのは、単に朝食を抜くだけでなく、その反動で昼食と夕食をドカ食いすると、もっとよくないよ。ってことを強調して言われています。
本書では、半日断食にテーマを絞って、詳しくやり方も紹介されていて、そのまま実践できるようになっています。
本書の内容は、下記事で、より詳細に要約していますので、ご覧ください。
半日断食が続かないあなたへ「奇跡が起こる半日断食」効果と正しいやり方。
わたしは、この本を読んで以来、「少食」に大変興味が出ていて、まず手始めに半日断食をしています。半日断食の効果、やり方、断食時の理想的なメニューなどを説明しています。
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まとめ
この6冊を読んで、驚くほどそれぞれの本が主張する健康法が同じです。
脂肪については、摂取を推奨している本と、していない本がありますが、脂肪とひとまとまりにしても、良い脂肪と悪い脂肪があるということですね。つまり、悪い脂肪を減らして、いい脂肪は摂取するということで問題ないと思われます。
この6冊の結論をまとめて、健康食事法および生活スタイルを導き出すと、下のようになります。
健康長寿な食事法まとめ
■主要7項目
- 少食!(カロリー制限)
- 間欠的断食!(1日2食生活)
- 動物性たんぱく質摂取の制限!
- 野菜はいっぱい食べる!
- 未精製の食品を食べる!
- 運動!
- ストレスレスな生活
■次点
- よく咀嚼して食べる
- ドカ食いしない。
「運動」と「ストレスレスな生活」は、ほとんどの本で書かれていたことなので、食事法ではないですが含めました。
また、個人的には「咀嚼」と「ドカ食いしない」も重要視しているので、入れました。
ここまでの本で言われています。もうこの健康食事法を拒否する理由はありません。
長生きしたいなら、実行あるのみです。
いきなりやりすぎると3日坊主になってしまいます。少しずつできるところから進めていきたいですね。