自然 読書・本要約

「NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる」自然があなたを健康にする【要約】 

2021年4月4日

こんにちは!じまろーです。

NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる
フローレンス・ウィリアムズ著

自然の中にいると、落ち着いてリフレッシュして、体調もよくなった気になりませんか?

私はそんな感じを自然の中に身をおくたびに、実感としてギンギンに感じるのですが、それを科学的根拠に基づき解説してくれているのが、この本です。

すでにアウトドア好きな人も、インドアな人にも自然に対しての見かたが変わる本だと思います。

そんな、この本を私なりに要約します。
お時間のある方、この本に興味のある方はお付き合いください。

この本の言っていること

この本の内容をじまろー的に40文字程度にまとめると

自然が体にいいって感じるのは、気のせいじゃない。それは科学的に証明されている

ということです。

この内容を、大きくわけて、下の3つにまとめました

  1. 自然の中で過ごすことで体に起こる変化
  2. 五感への影響
  3. 自然の中に身を置く時間はどれくらい必要か

それぞれを簡単に説明します。

自然の中で過ごすことで体に起こる変化

まずは、衝撃的な実験結果を紹介します。

2008年、東京在住のビジネスマンの一団を森に連れていき、3日間、2~4時間ほどの森の中をハイキングしてもらいました。

3日後に血液検査を実施したところ、彼らのナチュラルキラー細胞(NK細胞)が40%も増加しているのが分かったのです。
さらにその後も7日間、NK細胞が増えた状態は持続されました。
そして、1か月経過しても、NK細胞の数は森ですごす前の15%も多かったと、いうのです。

ナチュラルキラー細胞(NK細胞)とは、白血球の一種で全身をめぐり、腫瘍やウイルスに感染した細胞を自己破壊させるという、最高の傭兵です。

そんなNK細胞が自然の中ですごすだけで増えるというのです。
驚きです。自然の力に驚愕です。

これ以外にも森の中を散策するだけで、都会を歩いているときと比べて、コルチゾール値16%低下、交感神経活動4%低下、血圧1.9%低下、心拍数4%低下という結果が出ています。
また、認知機能や活力、熟考する力や創造性も増します。
などなど、からだに起こる影響が数多くの実験で証明されています。

それを遺伝学的な観点からみると、

人間は、狩猟採集民のころから数えても99.9%以上の時間を自然の中で暮らしてきた。
自然の中が落ち着くのは、「自然こそ故郷」と脳が感じるからだ。

と、述べられています。

う~ん、確かに。

次に、なぜこのような影響が出るのかを、もっと深堀した内容を紹介します。

五感への影響

嗅覚への影響

フィトンチッド(ヒノキなどの常緑樹の香り)

フィトンチッドとは、常緑樹をはじめとするさまざまな樹木から放出され、ピネン、リモネンなどの天然化合物を含んでいる芳香性揮発物質のことで、主に抗菌効果のある香りです。
ヒノキの香りを想像するとイメージがつきやすいと思います。

このフィトンチッドをシャーレにいれて、そこにNK細胞を加えたところ、シャーレ上のNK細胞が増加したというのです。
また、NK細胞のみならず、抗がんタンパク質、腫瘍細胞の細胞死をうながすグラニュライシン、グランザイムAとB、パーフォリンといったたんぱく質分解酵素も増大したというのです。

恐るべしフィトンチッドです。

ゲオスミン(雨上がりの土のにおい)

ゲオスミンとは、雨上がりの地面から立ちのぼる、あの土臭いにおいの原因となる物質です。
このゲオスミンは、気持ちが安らぎ、がんにも効果があるとのことです。

なぜ、ゲオスミンのにおいで気持ちが安らぐのかというのは、狩猟採集民のころ、喉が渇いた祖先たちが、ゲオスミンが発するにおいで、水のありかを嗅ぎとっていたためと言われています。
その遺伝子が、現在のわたしたちにゲオスミンのにおいで気持ちを安らぐようにしてくれているのですね。

聴覚への影響

・騒音は有害

まず、自然の中で聴覚に良いものは、静けさだと誰でも気づくのではないでしょうか?

ここでは、騒音が考えている以上に体に有害であることが紹介されています。
ある実験で、騒音のある状況で被験者に心電図をつけたまま眠ってもらったところ、睡眠時にも覚醒時にも交換神経系が騒音に大きく反応し、心拍数、血圧、呼吸数が増加したとのことです。
また、この実験を数年にわたり、続けた結果、騒音に慣れるといった生理的兆候をいっさい見せず、生理的機能は悪化の一途をたどることが分かったそうです。

・自然音(風の音、水の音、鳥のさえずり)

風の音、水の音、鳥のさえずりが、健康にいい音のベスト3だと言われています。

朝、鳥のさえずりを耳にすると、人はその音を注意が行き届いて安全な状態と結びつけ、今日もすべてこの世は事もなし、と感じるそうです。
それは、人間が進化の過程で、鳥のさえずりが聞こえないときは、なにか普段とは違うことが起こっていると感じ、鳥のさえずりを聞くと安心感を得るよう遺伝子に組み込まれているというのです。

視覚への影響

・緑の力

どっぷり自然に浸らなくても「緑」を目にするだけでどのような効果があるかが紹介されています。

胆のう摘出手術を受けた患者たちに、術後、林が見える病室とレンガ壁しか見えない病室が割りあてられました。
その患者たちを6年間にわたり記録したところ、緑が見える病室にいた患者は、術後の入院日数が短く、鎮痛剤の投与を求める回数も少なく、看護日誌でも前向きな姿勢を評価されていたといいます。

他にも複数の研究結果が、緑がある環境にいると、孤独感が減り、向社会的行動をとりやすく、地域社会との連携感も強まることを示しています。

・フラクタルパターン

フラクタルパターンとは、1見複雑で混沌としている膨大な配列のなかに単純な幾何学的ルールを見出せるもので、自然の中によくみられます。
例えば、下の写真のようなものです。

見ているだけで気持ちよくなりませんか?
このようなフラクタルパターンは自然界のいたるところで見られるものであり、これを見るだけで脳が活性化するそうです。

これは、脳の中に古来から、遺伝子に自然界のフラクタルパターンを理解する機能が組み込まれているため、心地よいと感じ、そしてストレスがやわらぐのです。
人間は人工物のように規則性のない複雑なものを見ると、脳がすぐに処理できず不快感を覚えるんですね。

畏敬の念を抱かせる

畏敬の念とは、自分には、そう簡単に理解できない崇高な存在に触れた際にわきあがる、鳥肌がたつような感情のことです。
最近、どこかで聞いたな?と思ったら、以前、要約させてもらった「最高の体調:鈴木祐著」でも「畏敬の念」を持つことが必要と述べられていましたね。

興味がある方は、「最高の体調」の要約記事もどうぞ。

最高の体調を手に入れるための4か条。その名も「最高の体調」【要約】

こんにちは!じまろーです。 最高の体調鈴木祐著 私が昨年(2020年)、体調をくずして、もがいていたときに出会った本です。この本をきっかけに健康への意識がグンっと増しました。 本書の著者である鈴木祐さ ...

続きを見る

この「NATURE FIX」には、畏敬の念を抱くと、下のような効果があると書かれています。

  • ときに人生観を変える
  • 社会性が増す(困っている人を助けるようになる)
  • 時間の感覚が拡張する可能性がある(時間に追われる感覚がやわらぐ)

また、傷を治し、病と闘う際に威力を発揮するサイトカインIL-6という免疫系の物質があります。
IL-6は、慢性的に高いとうつ病やストレスの原因となりますが、「畏敬の念」が唯一、IL-6の値を大幅に下げる感情と考えられているというのです。

自然の中に身を置く時間はどれくらい必要か

ここまでで、自然がからだに良いってことは分かりましたが、実際どのくらい自然の中に身を置けばいいの?ってのが気になりますね。

本書では、自然から得られる恩恵は、その中ですごす時間と正比例の関係がある、と述べられています。

もちろん少しでも効果がありますし、家の中に観葉植物を置いたり、PCの壁紙をフラクタルパターンの自然の絵にするのでも効果があります。
自然の中で15分すごせば血圧とストレスが低下して気分が良くなり、45分すごせば、認知機能や活力、熟考する力が増し、3日間すごせば、創造性が50%向上するという実験結果もあります。

ネイチャー・ピラミッド

しかし、一番効果を引き出す現実的な自然との触れ合いとはどういうものなのでしょうか?

それについては、NATURE PYRAMID(ネイチャー・ピラミッド)というもので説明されていて、とても直観的に分かりやすいので紹介します。

  1. 日々、食事で摂取する野菜のように、毎日、庭や観葉植物などで自然に触れ合いましょう。
  2. 週に1回は、公園や川へ足をはこび、全身で自然を感じましょう。
  3. 月に一度は、それなりに努力しないといけないような、森林浴などの静かで心休まる場所にでかけることで、免疫力の向上も期待できます。
  4. 1年に一度は、滅多に行けない場所で、雄大な自然にどっぷりと浸りましょう。
    そうした場所で何日か過ごすことで、わたしたちの脳の核にある部分が変化し、希望や夢といったものがはっきりを見えてくることがあります。
    さらに自然に畏敬の念をもつことで、人との絆が強まり、時間から追われる生活から解放されるかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

要約は以上です。

自然の中で気持ちいいと感じるのが気のせいでなく、体が正直に反応していることが分かっていただけたと思います。

私はこの本を読んでから

  • 毎日の通勤を公園の中を通っていくようにしました。
  • ヒノキのエッセンシャルオイルを買って、枕やマスクに一滴たらしてフィトンチッドに触れています。
  • 雨上がりに庭の草抜きをするようにしています。ゲオスミンの摂取。
  • 土日に時間があると、近くの木々のある公園や川辺にでかけるようにしています。
  • ひと月に1回程度の頻度で、キャンプなど山の中に出かける機会を作っています。

これまで、自然の中で過ごすことになんとなく気持ちがいいから、なんて気持ちだったのですが、自然の中に身を置くことに意義さえ感じるようになりました。

あなたも、手軽に身近な自然に触れることからはじめてみてください。

また、この本にはまだまだ紹介されていない実験や自然の力をもっと詳細に書かれていますので、興味のある方はぜひ本書を手に取って読んでみてください。

ヒノキのエッセンシャルオイルです。
お風呂に一滴垂らすと、ヒノキ風呂になります。いい香りです。

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