みそ 健康本

味噌汁がもたらした奇跡が、味噌の重要性を教えてくれる。「体質と食物」【要約】

2023年6月10日

こんにちわ!じまろーです。

今日の主役は味噌です。

味噌汁が体にいいって知ってますよね。さらにおいしいってことも知ってる。

では、毎日味噌汁飲んでますか?といえば、「いや~、毎日まではねぇ」となる。

なぜでしょう?

それは、本当の味噌汁の力を信じきれていないからです。朝、お鍋を出して味噌汁作る手間を惜しんでしまうんですよね。

そんな私が、「あぁ、味噌汁を毎日飲もう」と思った本がこちらです。

体質と食物(2010年)
秋月辰一郎

秋月辰一郎

秋月辰一郎氏は、1916年長崎生まれの医者。生まれながらに病弱で、当時不治の病であった結核も患うなど、多病であった。
その病弱な体質を克服するために医学を志す。

1945年に長崎に投下された原子爆弾に被爆。当時勤務していた聖フランシスコ病院は爆心地から1.4kmであった。被爆後も休むことなく負傷した被爆者の救護にあたる。

その後も非核運動を精力的に行い、2005年逝去。

こんな方におすすめ

  • 味噌汁がそれくらい体にいいか実感したい。
  • どんな味噌がよいのか知りたい。

  

味噌汁の力

秋月医師が、味噌汁を日本人の要の食品と確信しています。そのように思うようになった経緯を紹介します。

秋月医師がたどりついた味噌汁

本書の中の秋月医師ご自身が味噌汁に対する思いを書かれた一文を紹介します。

”私は、物心がついて以来、病気ばかりしてきた。母親や家族にずいぶん心配をかけてきた。ニ十歳までは寿命が持つまいと言われた。ニ十歳になると三十歳までは生きまいと、みな考えた。私はなんとかして病弱からのがれたいと医学を求めた。
本当に私は、自分の生命を賭けて医学をした。今、味噌汁にたどりついた。毎朝の味噌汁である。これが健・不健の鍵と思う。”

  

被爆者に味噌汁を与え続けた

秋月医師は、長崎の病院で被爆し、ご自身も含め被爆した患者にわかめの味噌汁を与え続けました。

その結果、患者や従業員に原爆症(白血病、貧血など)が発生しなかったといいます。

そこにみそ汁の力があったのです。

”結核があったにもかかわらず軍隊に入隊したり、原爆に被爆したりした。その間、相当以上の無理をした。病弱であったが、わかめと揚げの味噌汁が私の身体の要であるから、自分の病巣は悪化しないと自信があった。また事実その通りでもあった。”

ちなみに、「揚げとわかめの味噌汁」と味噌汁の具材についても言及されているのは、揚げは脂質、わかめはミネラル類を摂取できるためです。現在では、当時よりも脂質摂取量が増えているため、揚げ豆腐の優位性は落ちているかもしれません。

  

患者にみそ汁のことを問診 

その後も患者と接するたびに、どれくらいの頻度で味噌汁を食べているか聞かれていたそうです。

その結果が大変興味深いものだったと言われています。

"子供たちがよく病気がちな家庭、あるいは奥さんが終始「あそこがわるい、ここがわるい」と訴える人に「味噌汁は毎朝食べますか」と問うと「さあ別に」と味噌汁なんかと冷淡に考えている。(中略)それにひきかえて、病気はほとんどしない、また、たまたま病気をしてもほんの軽くて治ってしまう人は、理屈抜きで毎日味噌汁を食べる。習慣から味噌汁を食べずにおられない人びとである。(中略)
 
味噌汁を毎朝食べているということが、病気にかからない、病気にかかっても治り易いということと、重大な因果関係があることは信じてよいであろう。

  

秋月医師が愛した味噌

秋月医師が、どのような味噌を食べていたのか気になりますね。こんな一文があります。

"私自身の家庭でも、よく熟成された味噌の味噌汁を毎朝炊く。必ず一家中みな一杯ずつは食べることを、もう十年来絶対守っている。この毎朝食べるということが大切である。"

九州で食べられるみそは、麦みそが主流ですが、一般的に麦みそは、色も淡く、比較的熟成期間は短く(2~4か月)なります。

秋月家では、「熟成された味噌」を食べていたとのことですから、麦みそではないと考えられます。

そこで調べたところ、秋月医師が好んで食べらえていた味噌が豆味噌でないかというところに辿り着きました。

ちなみに味噌の分類については、下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。

今さら聞けない「みそ」の分類について、分かりやすく整理してみよう。

こんにちわ!じまろーです。 最近、みそにはまっています。 しかし、どんなみそがあるのだろうとちょっと調べてみるだけで、みその種類が多岐にわたることが分かると思います。 みそには、JAS(日本農林規格) ...

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カクキューの八丁味噌

八丁味噌をご存じでしょうか。歴史のある味噌です。

八丁味噌

愛知県岡崎市にある岡崎城(徳川家康が生まれた城)から八丁(約870m)の距離にある八帖町で、旧東海道を挟んで向かい合っている2件の老舗「カクキュー」と「まるや」が伝統製法で作り続けている豆味噌の銘柄です。

天然醸造で二夏二冬以上寝かせて作られる八丁味噌は、水分が少なく硬めで、大豆の旨味を凝縮した濃厚なコクが特徴です。

この由緒あるカクキューさんのサイトに「八丁味噌を愛した著名人」が紹介されており、その中に秋月医師の名前もあります。昭和50年には、実際に秋月医師がカクキューさんを訪問し、当時の当主と面会されています。

これより、秋月家では八丁味噌を食べられていたのではないかと思われます。

病弱で被爆も経験した秋月医師が89歳まで生きられたのですが、被爆時に看護婦として秋月医師と共に働かれていた奥様である寿賀子さんも102歳という長寿を全うされています。

秋月家で、毎日食べられていた味噌の力がもたらした奇跡ではないかと思われます。

  

まとめ

いかがでしょうか。

味噌がもたらした奇跡を少しでも感じていただけたでしょうか。

わたしの家の冷蔵庫には、八丁味噌が常備されています。すでに長期熟成されている八丁味噌は、もうこれ以上発酵が進むこともなく長期保存が可能です。

それでも、まだ味噌汁への情熱が沸き上がらない方も多いでしょう。それには理由があります。

味噌があまりにも簡単に手に入りやすく、そこまで高価でもなく、ありがたみが湧かないことが理由かと思います。

本書で、下の一文が紹介されていて、心をうちます。

道は近きにあり、これを遠きに求む。道は易きにあり、これを難きに求む。
(人は、正しい道は、実は近くにあるのに、わざわざ遠くのものを求めようとする。正しい道は、実は非常に簡単なのに、難しい道を求めようとする)

あまりにも簡単すぎて、そんなことで健康になると信じられない気持ちが働くのかもしれません。

しかし、習慣化して毎日続けるには、簡単すぎるというのは大変好都合です。ぜひ、毎朝の味噌汁を習慣化してみませんか。

本書は、60ページ程度の本でこちらも簡単に読むことができます。興味のある方はぜひ手に取ってお読みください。  

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