こんにちわ!じまろーです。
最近、油断しっぱなしの食生活。気を引き締めないといけないと思い、今回の記事を書くことにしました。
若杉ばあちゃんをご存じでしょうか。
この本の執筆当時70歳過ぎだった若杉ばあちゃんは、眼鏡をかけずに新聞を読み、縄跳び100回、スクワット70回以上されていたそう。また白髪もなく病院にも行ったことがないとか。
それもこれも、毎日、口にするものが健康だからというのです。それが若杉ばあちゃんが実践する「食養生活」です。
若杉ばあちゃんの旦那さんは、肉や酒など暴飲暴食の日常を送っており、結果ガンを患い、余命2カ月を宣告されたのですが、そこから若杉ばあちゃんの「食養生活」をはじめ半年でガンが無くなったというのですから、「食養生活」恐るべしですよね。その後、完治した旦那さんが油断して元の生活にもどるとガンが再発したそう。考えさせられます。
そんな若杉ばあちゃんの本を紹介します。
これを食べれば医者はいらない(2012年)
若杉友子
こんな方におすすめ
- 食養生活とはなんですか?
- 健康になるためには何を食べればいいでしょう。
食養生活とは

食養生活
食養とは、明治時代の医師、石塚左玄(1851~1909)が作った言葉で、「毎日の食事によって病気を予防し、治療しようとするもの」で、マクロビオティックの創始者、桜沢如一氏が日本に広めた。
食養五原則
食養生活には下の5つの原則で作られています。
- 食本主義
健康の基本は食。病気の原因も食にある。 - 人類穀食動物論
人間は穀物を主食とするようにできている。 - 身土不二
土地の環境にあった食事をすることで、心身も環境に調和する。 - 陰陽調和
陽性のナトリウム、陰性のカリウムのバランスが大事。崩れすぎると病気になる。 - 一物全体
1つの食品を丸ごと食べることで、陰陽のバランスが保たれる。
若杉ばあちゃんの提唱する食事

上で説明した養生五原則を元に、若杉ばあちゃんが提唱する食事は一汁一菜です。
とにかく「現代人は食べ過ぎだ」と言われていて、
一汁一菜
一汁一菜
ごはんに、味噌汁(一汁)と煮物、あえ物などの野菜料理一品(一菜)に漬物を加えた献立
「ご飯三口にお菜が一箸」が、バランスがよいと言われています。
米
おすすめは無農薬玄米です。圧力鍋では玄米の栄養素が死んでしまうそうで、土鍋で炊くことが大事とされています。
玄米は体温を上げる陽の食品ですが、子供には無理に食べさせてはいけないようです。
味噌汁
おすすめは天然味噌で作った味噌汁です。
味噌汁の塩気で胃腸が動き始め、ご飯が効率よく消化吸収されるため、ばあちゃんは「飲む点滴」と呼んでいます。
一菜
身土不二で、その土地のもの、旬のものを取り入れたおかずです。
一汁一菜といえど、それぞれが本物の材料と旬のものを使った献立は、ご馳走になりますね。
食べ物の陰と陽
食養生活を提唱した石塚左玄は、食品を陰性、陽性に分けるという考えをしています
カリウムが多く含まれる ⇒ 陰性 ⇒ からだを冷やす
ナトリウムが多く含まれる ⇒ 陽性 ⇒ からだを温める
どちらに偏ってもだめで、中庸であることが大事。
この陰性、陽性の分け方に、アルカリ性食品、酸性食品に分けると下の表になります。
表の上の方の食品ほど、からだを冷やし、下の食品ほどからだを温めます。また、酸性食品は血液を汚し、アルカリ性食品には浄血作用があります。
酸性食品(血液を汚す) | アルカリ性食品(浄血作用) | |
---|---|---|
極陰性 | 砂糖、アルコール、タバコ、加工食品、マーガリン、ハチミツ、甘味料、牛乳、パン、植物油 | 酢、レモン、豆腐、納豆、ナス、トマト、じゃがいもなどイモ類、コーヒー |
陰性 | うどん、白米、麦茶、ソバ | キャベツ、ほうれん草、キュウリ、レタス、モヤシなどの野菜類 |
陽性 | 玄米、バター、チーズ、うなぎ、たこ、いか、さけ、さんま、いわし、あじなど小型魚 | 大根、かぼちゃ、人参、ごぼう、レンコンなどの根野菜 |
極陽性 | 牛肉、豚肉、鶏肉など肉類、マグロ、ぶりなど大型魚、卵 | 天然味噌、天然醤油、梅干し、自然塩 |
若杉ばあちゃんは、極陽性の酸性食品(肉など)は血を汚し、動脈を硬化し、血圧を上げ、心臓・肝臓・膵臓の機能を低下させ、極陰性の酸性食品は、静脈の流れを悪くし、胃腸の機能を低下させると言います。
からだが陰か陽かの見分け方
朝、目が覚めた時に、布団の中で掌をぎゅっと握ってみて、「力強く握れたら陽性」、「力が入らない時は陰性」と判断できるそうです。
確かに朝、ぎゅっと握れなくてなんで?と思ったことがあるので、これはそうだったのか~とすぐ腹落ちしました。
その他の食材について
若杉ばあちゃんは、特にいいもの悪いものについてもいろいろ述べられています。
砂糖はだめ
砂糖はよくないとよく聞きますが、若杉ばあちゃんは、砂糖を「極悪食品、百害あって一利なし」とばっさり切り捨てています。毎回講演では、「砂糖をなくすだけで病気の半分は改善される」と言っているそう。
砂糖の何が悪いのか。
- 製法が石炭や亜硫酸などを使って煮詰め、不純物を取り除き、ホウ酸塩や塩素で精製、無機酸で漂白という、ほぼ化学薬品のようなものになっていること。
- 酸性食品であること。
- 消化吸収が早すぎて、血糖スパイクを引き起こすこと。
- 習慣性があり、やめられなくなること。
などが挙げられています。
やめられないなら、せめて黒砂糖、きび糖、てんさい糖などにしましょうとのことで、人工甘味料は砂糖よりNGです。
干物はだめ

これは驚きました。干物っておいしいですもんね。しかも日本で昔から親しまれ食べられてきているもので、逆に体にいいくらいに思っていました。
しかし、納得の理由があります。
干物は魚のタンパク質や脂質が酸化するので、過酸化脂質などからだに悪いものがどんどん増えていくことになる。
以前読んだ下の本にも、酸化したタンパク質は危険と書かれていました。
魚は新鮮なもの。これが一番というのは間違いなさそうです。
野草がGOOD!

若杉ばあちゃんは、野山に生えている野草を採ってきては、料理して食べられています。今の元気は野草のおかげとも言われていて、野草の強い生命力が、からだにたまっていた毒素を排出して、からだが生まれ変わったとのこと。
すごいですね。ツクシやヨモギ、おおばこなど、そんないい効果があるなら、食べてみようかなって思いますが、何が食べられるか勉強しないといけないですね。
まとめ
いかがでしょうか
質素なように見えて、本物の食材を揃えた「一汁一菜」は、ぜいたくな献立となります。
それであれば、物足りないという気持ちもなくなるのかもしれません。
食べ過ぎをやめること。
中庸の精神で、陰陽バランスを心がけること。
これを守るだけで、だいぶ調子がよくなりそうな気がしますね。
多くを求めず、「足るを知る」を実践できるか。これが鍵です。
本書は、今回紹介した以外にも、若杉ばあちゃんの知恵袋満載の内容です。興味のある方はぜひ手に取ってお読みください。