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安心安全なデカフェのドリップバッグコーヒー3選。豆は長旅を経て日本へ。

2023年4月29日

こんにちわ!じまろーです。

ほぼ年中、カフェイン抜きで生活していまして、良質な睡眠のために、私にとってカフェインを抜く生活は必須となっております。デカフェにしてもコーヒーに含まれるクロロゲン酸は減少しないことが分かっているので安心して健康効果の恩恵を受けられます。

そんな今、おいしいデカフェの数が多く簡単に手に入る時代が来ています。ラッキーです。

カフェイン除去した豆は劣化しやすいという研究や論文があり、カフェイン除去してから焙煎までの豆の管理が重要と考えています。現在、日本で大規模にカフェイン除去工程をされているところはないとのことで、一般的には海外でカフェイン除去されるため、普通の珈琲豆よりも長い旅と工程を経て、日本にたどり着きます。

私は以下の理由より、デカフェのコーヒーを選ぶなら、世界的なメジャー企業のインスタントコーヒーが良いのではないかと考えています。

デカフェがメジャー企業がいい

  • カフェイン除去した豆は、カビやすい。
  • カフェイン除去した豆を日本で焙煎する場合、普通の豆よりも海外でカフェイン除去する分、コンテナ船にによる長旅が必要となる。
  • メジャー企業は、豆の管理がされていると考えられる。
  • インスタントコーヒーは、基本カビが発生しない。
  • カフェイン除去してから、焙煎するまでの保管期間が短いほど、カビの発生確率が減る。

カフェイン除去した豆にカビが発生しやすいことは、下の記事でまとめていますので、興味がある方はご覧ください。

かび毒が心配なら、カフェインレス(デカフェ)コーヒーは、メジャーメーカー製品にするべき理由。

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しかし、挽いた豆にお湯を垂らしたときに立ち上がる香り。このときのリラックス感がたまらなく好きなので、安心安全と認めたドリップコーヒーを最近は、よく飲んでいます。どこが安心安全なのか。それは作り手が信頼がおけて、豆の管理に気を配られていることだと考えています。

今回紹介するデカフェのドリップコーヒーは、焙煎されているお店に、豆の管理についてメールで質問させていただき回答をいただいたものばかりです。その回答も合わせて紹介するので、どれくらい豆の管理に気を配られているか分かると思います。今回紹介するドリップコーヒーは以下の3社のものです。

紹介する3店

  • 吉田珈琲本舗
  • 辻本珈琲
  • ドリップコーヒーファクトリー(タカムラコーヒー)

  

こんな方におすすめの記事です

  • おいしいデカフェのドリップコーヒーを探しています。
  • デカフェの豆はかびやすいと聞くけど大丈夫ですか。
  • デカフェのコーヒー豆はどこでカフェイン除去されて日本まで運ばれてくるの?

  

吉田珈琲本舗

吉田珈琲本舗は、大阪の珈琲ドリップバッグを作る加工業から、自社ブランドを立ち上げられた会社です。

こちらのデカフェコーヒーは、酸味が少なくすっきり飲みやすくて、大変気に入っています。

  

バリ・アラビカ神山

  • 原産国:インドネシア(バリ島)
    アラビカ神山で無農薬栽培されたティピカ種の豆を使用。
  • カフェイン除去:カナダ(スイスウォーター方式)でカフェイン99.9%除去。
  • 焙煎:吉田珈琲本舗(中深煎り:フルシティロースト)
  • 挽き方:中細挽き

コーヒー豆は、原産国のインドネシアから、カナダでカフェイン除去され、日本に輸入される流れですので、下の経路になると思われます。

  

豆の管理についての質問回答

ここで、カフェイン除去した豆は、カナダから日本へコンテナ船で輸送されるため、コンテナ内の温度が上昇して、カフェイン除去した豆がカビたり劣化が進んだりするのではないかと思い、吉田珈琲さんに「豆の管理」についてメールで聞いてみました。

いただいた回答を箇条書きにまとめました。

”生豆の管理は契約倉庫により基本冷暗所で保管しています。”

”生豆は基本リファーコンテナで送られてきます。”

”バリアラビカ神山は、ほぼ欠点豆がない状態で送られてきます。”

”今年の7月ごろには光選別機の導入予定です。”

リファーコンテナとは、冷凍・冷蔵貨物に輸送に使用される特殊コンテナです。冷凍機を内蔵し、断熱材で囲うことで、コンテナ内部を一定の温度(-20℃~+20℃)に保たれます。

光選別機とは、色彩や形状不良を選別する機械。これによって、割れや異物、カビ豆も選別可能とのこと。

豆の輸送にリファーコンテナを使用されているのは、かなりの高ポイントですね。それをこの価格で提供できているという。素晴らしい企業努力だと思います。

  

辻本珈琲

続いて紹介するのは、辻本珈琲(TSUJIMOTO coffee)は、大阪南部に位置する和泉市春木町の珈琲店です。

元々、創業100年を超える日本緑茶専門店から、生まれたコーヒー屋さんです。

まずは、コロンビア、モカ、バリアラビカの3種のデカフェの紹介のあと、豆の管理についてまとめます。

  

コロンビア

”開封後に広がる豊かな香りと、コーヒーらしい苦味。口当たりはまろやかで、奥には柔らかな甘さも感じられるバランスの良いコーヒー”
TSUJIMOTO coffee

  • 原産国:コロンビア(アラビカ種)
  • 精製方法:ウォッシュド
  • カフェイン除去:メキシコ(マウンテンウォーター方式)でカフェイン99.9%除去。
  • 焙煎:辻本珈琲店舗(中深煎り:フルシティロースト)

豆の経路は、コロンビア→メキシコ→日本という流れです。

  

モカ

”エチオピア特有の甘く芳醇な香りとコク、そして滑らかな酸味が心地よいコーヒー”
TSUJIMOTO coffee

  • 原産国:エチオピア(モカ・シダモ)
  • 精製方法:コーヒーチェリーのまま天日乾燥
  • カフェイン除去:メキシコ(マウンテンウォーター)でカフェイン99.9%除去。
  • 焙煎:辻本珈琲店舗(中煎り:シティロースト)

豆の経路は、エチオピア→メキシコ→日本という流れです。

  

バリアラビカ

”芳醇な香りに、和三盆のような奥行きのある上品な甘さとビターチョコのような苦みがうまく調和。心地の良い余韻とクリーンな味わい。”
TSUJIMOTO coffee

  • 原産国:インドネシア(バリ島)無農薬栽培の有機コーヒーアラビカ種
  • 精製方法:フルウォッシュド
  • カフェイン除去:カナダ(スイスウォーター方式)でカフェイン99.9%除去。
  • 焙煎:辻本珈琲店舗(中深煎り:フルシティロースト)

豆の経路は、バリ島→カナダ→日本という流れです。

  

豆の管理についての質問回答

辻本珈琲さんにも、「豆の管理」について何か気を配られているのかどうかを質問させていただきました。辻本珈琲さんでは、光選別機をすでに導入されています。

辻本珈琲さんからの回答を下にまとめます。

”輸送時に結露等によってカビ豆が発生することは稀にありますが、コンテナ内側に段ボールを敷き詰め(上下左右前後)、輸送時の温度変化による結露防止を行います。”

カフェインレスコーヒーに限って、特段カビ豆の発生率が高いといったこともないかと認識しております。念のため、取引商社へ確認を致しましたが同じ認識となっておりました。”

”日本国内への入港時には倉庫にて全麻袋の検品や、刺し棒で豆の状態を確認し、カビ豆が発生していた場合には、滅却処理を行います。”

”入港されて弊社に届くまでの期間、また、届いた後も倉庫の保存の温度を一定に保つなどして、さらにカビや病気・虫などがつきにくいようにしています。”

”光選別機では、カビ豆も選別が可能。味わいの阻害要因豆を全て100%取り除くことはできませんが、デカフェに限らず、選別機のほか、ハンドピックを用いてカビた豆や異物を含む欠点豆を取り除くよう努めています。”

”現状、取り扱いのすべてのコーヒー豆を選別機にかけているわけではありませんが、該当しないコーヒー豆であっても、豆の状態を見て必要と判断した場合に対応しています。”

とのことです。

辻本珈琲さんでは、コンテナ輸送時の結露防止対策、受け入れ時の確認とカビ豆が発生した場合は滅却処理。倉庫で定温保管、光選別機だけでなくハンドピックも用いた欠点豆の除去作業など、豆の管理に気を配られています。

お試しセットもありますので、まずは味を確かめるのがおすすめです。

  

ドリップコーヒーファクトリー(タカムラコーヒー)

こちらは、大阪西区のタカムラコーヒーのECサイトのみで展開しているブランド、ドリップコーヒーファクトリーのデカフェドリップバッグです。

タカムラコーヒーさんは、元々ワインをメインに取り扱われているので、ワインのようにコーヒー豆を取り扱われています。

以下の5種のデカフェがあり、それぞれの特徴は下の図のとおりです。

  • コロンビアデカフェ
  • エチオピアデカフェ
  • インドネシアデカフェ
  • ブラジルデカフェ
  • グアテマラフデカフェ
  • 原産国:コロンビア/エチオピア/インドネシア/ブラジル/グアテマラ
  • カフェイン除去:カナダ(スイスウォーター方式)でカフェイン99.9%除去。
  • 焙煎:タカムラコーヒー(JAC Roast Competition2019 優勝、Japan Coffee Roastring Championship2018 準優勝に輝いた焙煎士が監修)

5種類ともにスイスウォーター方式でカナダでカフェイン除去されていますので、下のような流れで日本に運ばれます。

  

コロンビアデカフェ

カフェインレスコーヒーの中では最もスタンダードで飲みやすい一品です。ミルクチョコを思わせるフレーバーを持った贅沢な逸品。Amazon

エチオピアデカフェ

コーヒー発祥の地として知られるエチオピア。 「コーヒーの女王」と呼ばれるシダモのコーヒーは、素晴らしくフルーティーで芳醇な香りを誇ります。Amazon

インドネシアデカフェ

インドネシア・スマトラ島。その地で生産されるコーヒーの中でも最もグレードの高い豆を使用しています。苦味と甘みの中に、穏やかな酸と重厚なコクとのバランスが際立っています。Amazon

ブラジルデカフェ

ファンキーな酸味や香り、ボリューム満点な甘さ。シトラス系の風味を持っています。Amazon

グアテマラデカフェ

高い品質のコーヒー豆は、フルーティーな酸味と花のような香りが特長です。リンゴを連想させるジューシーで爽やかな印象。Amazon

それぞれの風味は下のチャートとマトリックスを参考にしてください。

Amazon
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豆の管理についての質問回答

豆の管理について、タカムラコーヒーさんにも豆の管理について質問させていただきました。回答を下にまとめます。

”豆は普通のコンテナで輸送されます。入港後は、低温倉庫(夏季15℃設定)で保管されています。”

”受け入れ時の品質チェック(水分量、外観、風味)は商社様にて行われています。”

”コーヒー豆は十分に乾燥していますので、コンテナ輸送中にカビが発生することは通常はありません

”コンテナ内で水濡れが発生した場合は貨物を囲うシート(クラフト紙)や麻袋に痕跡が残るので、コンテナ開封時に異常がみつかり、必要に応じて検査を行い、麻袋や豆にカビやシミなどがある商品は廃棄処分します”

”厚生労働省では、食品の輸入時に農薬モニタリング検査等を行っており、その検査項目にはカビ毒(アフラトキシン)検査も含まれています。カビ毒が検出された場合は、食品衛生法違反として公表されますが、コーヒー豆でアフラトキシンが検出された違反事例はほとんどないと確認しています。”

タカムラコーヒーさんでは、自社サイトでもデカフェを販売されており、こちらの管理は、ECサイトのものとは違うそうです。

タカムラコーヒーさんの、カフェイン除去後にバキュームパッキングで、脱気状態で輸送される商品はこちらです。ドリップバッグではなく豆の状態のものです。

  • 原産国:メキシコ
  • 精製方法:フルウォッシュド
  • カフェイン除去:メキシコ(マウンテンウォーター方式)でカフェイン99.9%除去。
  • 焙煎:タカムラコーヒー(深煎り:フルロースト)

  

まとめ

いかがでしょうか。

どのコーヒー屋さんも、私の質問に丁寧に回答いただき、大変感謝しています。

豆が長い旅を経て日本にたどり着いていることが分かりました。そして、豆の管理に気を使われているのも分かりました。

どの珈琲もおいしい上に、安心して飲めますね。

作り手の顔が見える。そんなコーヒーがおいしさを際立たせる気がします。

私の個人的な舌にあうのは、バリアラビカ神山のコーヒーです!どうぞお試しを。

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