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今でも色褪せない健康法。江戸時代から語り継がれる「養生訓」貝原益軒著【要約】

2022年5月14日

こんにちわ!じまろーです。

今回、紹介するのは、下の本です。

江戸時代前期から中期を生きた著者が、80歳すぎまで実践してきた健康法を万人のために書き留めた本です。東洋医学の叡智を結集し、自然治癒を基本とした、健康管理法は、現在でも実践価値が高い。

養生訓(1977年)
貝原益軒著

※本書は明治44年出版された「益軒全集」第3巻の現代語訳版です。

貝原益軒

西暦1630年生(江戸前期)~1714年没(江戸中期)。儒学者、博物学者、教育家。福岡藩主黒田家につかえる。

生まれつき超虚弱であった益軒は、幼少時代はめったに外で遊ぶことはなかったが、医学について猛勉強し、本書で語られている予防法を実践し、健康そのものとなった。71歳隠居後もどこでも自分の脚で出かけていき、夜は執筆活動で30冊以上の本を書きあげる。

そんな貝原益軒の養生訓。響きます。説得力が違います。

この記事は、下のような人に向けて書いています。

こんな方におすすめ

  • 養生とは何ですか?
  • 江戸時代の健康法が気になります。
  • 養生が簡単にできる気がしません。

  

養生とは

養生とは、国語辞典には下のように書いてあります。

養生とは

生活に留意して健康の増進を図ること。病気の回復につとめること。

  

養生の道

養生の道は、内欲を我慢することです。

益軒はこう言っています。

  • 一時的に気持ちのいいことは、必ず後で禍になる
  • 欲にまかせるか、我慢するかが長命と短命の分かれ道

養生の道

  • 飲食を適量にして、食べ過ぎ、飲みすぎをしない。病気をおこすものは食べない。
  • 色欲を慎んで、精力を惜しむ
  • 寝るべきでない時に寝ない。
  • 楽だからといって長く座らない。
  • 心を穏やかに、なごやかに楽しむ

どうでしょう。今、現在でも改めて見直されていることばかりですよね。特に「食べ過ぎ」が一番よくないと言っていて、本書で何度もくどいほど食べ過ぎをやめるよう言われています。やっぱり少食なんですね。

ただし、実践しようと思うと難しいなぁと感じるのではないかと思います。分かっちゃいるけどついつい・・・というのが実情でははいでしょうか。

では、この我慢するという難題にどう向き合っていけばいいのでしょうか。

  

健康を保つのに大事な1文字

健康を保って養生するのに大切な1文字は、です。畏れることが身を守るのです。

益軒は、下のように述べています。

生まれつき強く元気のいい人も天寿を全うしないで、早死にするのが多い。これはからだの強い人は、自信をもって用心をせず、かって気ままに飲み食いをするから、自ら禍を招くのだ。

その反面、からだが弱く、短命だと思われている人が、かえって長生きするのが多い。これは、自分が弱いのを畏れて用心するからである。

 

正しく「畏れる」方法

正しく畏れることが、長命への道なのです。

自らを欺かない

自らを欺くというのは、自分で悪いと知っているのに嫌わずにやってしまうことです。たとえば、食べ過ぎがよくないと分かっていても「ま、いっか」と、食べてします。つまり、悪いことをすることを許してしまうことです。

悪いことをしてしまう自分を許さないこと。これが大事です。

よく知ること

毒を飲めば死ぬと知っているから、毒を絶対に食べないですね。

それなら、多欲の生き方が生命を傷つけることが、刀で自殺することと同じと知っていたら、欲のままに身を慎まないことはできないはずです。

少しの辛抱

全部全部我慢しろといっているわけではありません。少しの辛抱なのです。

  • 「莫大の禍は、須臾の忍ばざるに起こる」
    須臾とは、ちょっとの間という意味で、大きな禍は、ちょっとの間、欲をこらえないから起こるという意味です。
  • 「犯すときは微にして秋毫(秋に生え変わる柔らかく細い獣毛)のごとし、病をなしては重きこと、泰山のごとし」
    小さい過失が、大きな病気の原因となるという意味です。

益軒はいつもこの古い2つの言葉を忘れてはいけないと言っています。

 

飲食に関する養生法

養生訓では、呼吸法から睡眠法、心の持ち方など多岐にわたる養生法が紹介されていますが、その中でもやはり食べ物、飲みものに関する内容が圧倒的に多いです。

飲食の養分がないと元気が飢えて命を保てない。飲食は生命の養分である。しかし、飲食は同時に人間の大欲で、好みに任せてかって気ままにすると、度をこえて、かならず脾胃をそこね、いろいろな病気をおこし命をなくす。だから養生の道は、脾胃を調整するのが大事である。

この賞では、細かく「飯の炊き方」から「野菜の食べ方」「魚の食べ方」「食べてはいけないもの」まで、多く紹介されていますが、飲食に対する向かい方として下に箇条書きで紹介します。

飲食に関する養生

  • 食べ過ぎが一番よくない。腹八分の推奨。少し食べておいしいと分かった時の喜びは、腹いっぱい食べた時の楽しみと同じと考え、少なく食べるだけ得と考える。
  • 夜は寝る前に食べない。消化しないうちに食べると病気になる。
  • 夕食は、消化しやすく少ない方がよい。脂の多いものはいけない。できれば食べないのが一番よい。
  • 朝食が十分消化していない時は昼食はとってはいけない。昼食が消化していないときは、夜食をとってはいけない。
  • 味の良いもの(おいしいもの)を食べる。その反面、風味が気に入らないものは、からだが拒否しており養分とならないため、食べてはいけない。
    「味悪しければ胃腸に相応せずして養とならず」
  • 怒ったあと、食事をしてはいけない。心配事をしながら食べてはいけない。

ここでおもしろいのは、江戸時代の人も朝昼晩3食食べていたようです。ちょうど江戸時代・元禄期(1608~1704年)以降に定着したとのことで、ちょうど養生訓が書かれたころに1日3食となったようです。

わたしは、1日2食生活ですが、朝を抜いて、昼と夜と食べています。しかし、消化のことを考えると、夜を抜くのがいいのかもしれませんね。ただし、夕食を抜くのは至難のわざかと。。。

  

その他の養生法

食事関係の養生法以外で、何点かなるほど~と思ったものを紹介します。

心の中に主人をもつ

心に主人があると、思慮をし、是非をみわけ、怒りを抑え、欲を防ぐことができます。自分だけでなく、主人に見られていると考えるので、甘えがなくなるというのです

呼吸のしかた

呼吸は鼻からきれいな気を吸い込んで、口から少しずつ出すようにする。普段の呼吸は、息をゆっくり、深く丹田に入るようにする。

丹田

へそから下三寸(約9cm)の位置にあり、人のからだの生命の根本がある場所を言われている。

病気が少しよくなったとき

病気が少しよくなったとき、気持ちがいいものだからといって飲食、色欲などを制限しないと病気は重くなる。少しよくなったときに、ますます固く用心して、少しでも隙をみせないと、病気は早く治って再発しない。

  

まとめ

いかがでしょうか?

養生訓とは、いわゆる予防医学の本です。病気になったあと、なんであんな簡単なことをしていなかったのだろうと悔やんでも遅いです。

「莫大の禍は、須臾の忍ばざるに起こる」(大きな禍は、ちょっとの間、欲をこらえないから起こる)

これは、しっかり頭の中に刻み付け、お菓子に手を伸ばす自分にしっかり言い聞かせたいと思っています。

また、これまで健康を害してから生活習慣を見直し、健康長寿を全うするという本を読んできましたが、それらとつながるものを感じます。例えば、ルイジコルナロの「無病法 極少食の威力」や、甲田光雄著の「奇跡が起こる半日断食」などです。

本書を入れた3冊全てで、最も重要なことは「少食」と主張されています。本気で少食生活の実現性を検討する必要があると考えています。

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本書はまだまだ紹介しきれていない養生術が多くあります。益軒の経験から導かれた内容は、現代には当てはまらない点もありますが、その多くが、今の時代にも通用する方法で、大変参考になります。ぜひ、手に取って読まれることをおすすめします。

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