時間術 読書・本要約

マルチタスクの害が怖すぎる。脳の萎縮を防ぐには「シングルタスク 一点集中術」【要約】

こんにちわ!じまろーです。

マルチタスクしていませんか?

マルチタスクが、仕事の能率を下げるよってことは、すでに周知に事実だと思われます。

しかし、マルチタスクせずにシングルタスクをできていますか?と言われると、「う~ん」と首をひねってしまいますね。

分かっちゃいるけど、やめられない。

それが、マルチタスクというものです。

時間無いし、まぁいいか。なんて続けているマルチタスク。今すぐやめないと手遅れになるかもしれません。

そんなことを教えてくれるのが、この本です。

シングルタスク 一点集中術(2017年)
デボラ・ザック著

この記事は、下のような人に向けて書いています。

こんな方におすすめ

  • マルチタスク常習犯です。
  • マルチタスクしていて不都合感じませんが?
  • シングルタスクが時間的に無理です。

  

マルチタスクとは

まずは、簡単にマルチタスクとシングルタスクについて説明します。

マルチタスクとは

複数のタスク(仕事、課題)を同時に進めること。

  • 電話を受けながらメールを返信する
  • 会議に参加しながら、別資料を作成する
  • 作業中にスマホの通知に気付き反応する

同時に進めるとありますが、人間の脳は、一度に複数のことに注意を向けることはできません。実のところ、タスクの切り替えを素早くしているだけなのです。

シングルタスクとは

マルチタスクとは反対の意味となり、1度に1つの作業に集中すること

これには、例外があり、意識的な努力を必要としない活動は、メインの作業と同時に行うことができる、とあります。例えば下のような作業は、脳の同じ部位を使用しないため、マルチタスクにあたらないとのことです。

同時にしてもOKな作業

  • 音楽を聴く
  • 書類をファイルにまとめる
  • 簡単な食事の支度をする
  • ごく簡単な手作業や修繕をする
  • テレビを見ながらストレッチをする

※意識的な努力を必要としない活動は、その人によって変わります。簡単な食事の支度でも経験のない人は意識する必要があり、マルチタスクとなります。また、ランニングマシンで走りながら本を読んだりおしゃべりしたりすると、消費カロリーはたいてい落ちます。

  

マルチタスクの害

マルチタスクの害を理解することが、シングルタスクの必要性を感じるために必要と思っています。

仕事の能率が下がる

マルチタスクをしているときは、注意をあちこちに向けていて、絶えず気が散っている状態と言えます。

また、マルチタスクで得た情報は、短期記憶へと分断され、短期記憶に取り込まれなかったデータは、長期保存されずに記憶から抜けおちます。

そのため、下の理由で仕事の能率を下げます。

  • 集中力できない。
  • 記憶力が低下する。
  • 理解力が低下する。
  • 思考が整理できない。
  • 状況の変化に適応できない。
  • ミスを犯しやすくなる。

  

脳を疲弊させる

複雑な2つの作業を同時に行うと、脳の中で同じ部位(前頭前野)の取り合いが生じます。この取り合いにより、前頭前野は過剰なストレスにさらされ縮んでしまいます。偏桃体も委縮し、恐怖、攻撃、不安といったネガティブな感情が氾濫します。すると、脳の灰白質が縮み、認知機能がうまく働かなくなります。

これは、マルチタスクが、思考と感情をつかさどる脳組織を萎縮させ、その時だけでなく永久的に脳に悪影響を与え続けることを現しています。

怖いでしょ。

  

コルチゾールを分泌する

マルチタスクは、別名ストレスホルモンとも呼ばれる「コルチゾール」が分泌されることが分かっています。

コルチゾールとは

副腎皮質から分泌されるホルモンの一種

闘争・逃走反応の際にストレスから身を守ろうとして分泌される。ただし、瞬間的な量の増加は問題ないが、長期的なストレスにさらされることで、ニューロンの萎縮させ、感情を調節したり、逆境にめげず立ち上がったり、衝動をコントロールしたりする能力を低下させる。

また、コルチゾールの分泌過多は、消化機能、生殖機能、免疫力の低下やうつ病の発生にも影響がある。

つまり、コルチゾールは、緊急事態に身を守るホルモンなのですが、これが、毎日のマルチタスク作業のたびに分泌されてたら、体がもちませんね。

  

食事中にすると、過食や消化不良を引き起こす

食事をしながらマルチタスクを試みると、食べた記憶が曖昧であることから、いつのまにか過食(食べ過ぎ)になります。また、食後に食べた記憶が曖昧なために、間食が増えるそうです。

また、食べることに集中しないことは、食材の嚙み方にまで影響を与え、消化不良を引き起こします。

わたしは、よく一人で食事するときは、Youtube見ながら食べたりしてたんですが、これってNGでしたね。たしかに、そのあとに間食ばくばくしてたような。

  

シングルタスクを実践するには

ここまでで、マルチタスクの害については、理解いただけたかと思います。ただ、マルチタスクを続けてきた私たちにとって、シングルタスクを実践するのは簡単ではありません。

シングルタスクを実践するには、下の2点の問題に立ち向かう必要があります。

  1. マルチタスクの誘惑に負けてしまう。
  2. シングルタスクする時間がない

シングルタスクの実践には、絶対にマルチタスクをやめる!という確固たる決意が必要です。

  

マルチタスクの誘惑に負けないために

わたしたちは、四六時中シングルタスク実践を邪魔するものに囲まれています。テレビ、スマホ、電話、メール、チャット、騒音などです。

これは「目新しさ」への渇望というものが、人間に備わっていて、外部からの刺激が現状に変化を起こすと、その変化が良いものか悪いものか関係なく、アドレナリンが血流を駆け巡ります。すると、人は目の前にあるタスクよりも、新たなタスクのほうに注意を向けたくなってしまうのです。

この人間に備わった「目新しさ」への渇望と戦うには、戦略が必要です。

  

外部からの刺激を遮断する

これは、集中できる環境を作ることです。

  • 作業中はスマホを見えるところに置かない。
  • メールの通知をオフにし、メール送信を朝、昼、夕と3回に限定する。
  • ヘッドホンで外部からの騒音をシャットアウトする。
  • 誰にも声をかけられない場所を見つけ、籠城して作業する

  

目の前のタスクに集中する

これは、意識して集中することです。この中で、特に大事だと思ったのが下の2点です。

  • 作業中に他のアイデアが思いついたら、メモして元の作業に戻る。
  • フロー状態にはいる。

1つ目のメモの重要性は、改めて説明するまでもないですね。

2つ目については、集中することの頂点と言われるフロー状態に入ることができれば、目の前の作業に没頭できます。フローに入りやすくする条件は、下の4点です。

フローの発生条件

  • 目標が明確である
  • 適切なフィードバックがある
  • 自分のスキルとチャレンジのバランスが丁度いい
  • 集中を邪魔するものがない

このようなタスクを優先して実施することで、フロー入りやすくなり集中力を増すことができます。

この発生条件については、「フロー体験入門(M.チクセントミハイ著)」に詳しく説明されています。本書の内容に興味のある方は、下の記事をご覧ください。

フローに入るための4か条「フロー体験入門 楽しみと創造の心理学」【要約】

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シングルタスクする時間をつくる

シングルタスクを実践するためには、時間を作る必要があります。ここで特に大事だと思ったのは、下の2点です。

  • 必要な仕事だけをして、不必要な仕事はしない。
  • 空白の時間をスケジュールに入れて、バッファを設ける。

1つ目は、自分の仕事を最重要タスクと、後回し可能なタスク、よく考えると不必要なタスクに分けて、最重要タスクから取り掛かることです。また、自分の能力以上に仕事を抱え込まないように、仕事を断ることの重要性が述べられています。

2つ目のバッファを設けることについては、予定は見積よりも時間がかかるものであることを認識して、バッファを見ることで作業に余裕ができます。

これら2点について、「エッセンシャル思考(グレッグ・マキューン著)」でも同様のことを、より詳しく述べられています。興味をある方は読んでみてください。本書もまた要約させていただきましたので、興味のある方は下の記事もどうぞご覧ください。

時間の大切さを見直したいあなたにお送りする「エッセンシャル思考」【要約】

こんにちは!じまろーです。 エッセンシャル思考グレッグ・マキューン著 読みました。 大変良い本です!ぐっさぐさ刺さりました。 この本を私なりに要約させていただきます。お時間のある方、この本に興味のある ...

続きを見る

  

まとめ

いかがでしょうか?

わたしは、時間に追われ、優先順位が1番のタスクに囲まれ、少しでも効率を上げようと、マルチタスクがあたりまえになっていました。

それが、逆に仕事の能率を下げることになっていたんですね。マルチタスクしたあとに、頭に何も残っていないって実感することには、よく覚えがあります。それでも、時間ないから仕方ないでしょ?って妥協してきました。

しかし、これだけマルチタスクの害を見せつけられると、これはやめないわけにはいきませんね。

ここまで説明したとおり、シングルタスクの実践は容易ではありません。自律心と集中力が必要です。

食事中のYoutubeや、子供の面倒みながらスマホなど、生活にあふれるマルチタスクを1つずつやめていく必要があると感じて、少しずつ実践しています。

すでに食事中のマルチタスクはやめたんですが、食事に集中することで、おなかが減りにくくなり、間食も減り、便の調子も良くなった気がしています。効果が実感できると続けるモチベーションにもなりますね。

みんなでマルチタスク脱却して、集中力増し増しの能率爆上げ生活に向け、自律心を養っていきましょう!

  

本書はまだまだ紹介しきれていない内容が多くあります。ぜひ、手に取って読まれることをおすすめします。

 

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