こんにちわ!じまろーです。
誰でも、健康になりたいし、将来のために貯金もしたいし、仕事で成功したいし、家族や同僚といい関係を築きたい。
そんな、本質的なことだけに人生を絞り込み、しかし、それでもすることが、多すぎるときはどうしたらいい?
そんな疑問に答えてくれます。
今回、紹介させていただく本は、下のものです。
「エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する」(2021年)
グレッグ・マキューン著
本書は、ベストセラー「エッセンシャル思考」の著者が、満を持して書かれた本です。
「エッセンシャル思考」についても、以前要約させていただきましたので、ご興味をある方は、ぜひご覧ください。
時間の大切さを見直したいあなたにお送りする「エッセンシャル思考」【要約】
こんにちは!じまろーです。 読みました。 大変良い本です!ぐっさぐさ刺さりました。 この本を私なりに要約させていただきます。お時間のある方、この本に興味のある方はお付き合いください。 この本の言ってい ...
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こんな方におすすめ
- 時間が足りなくて、やりたいことが、全然終わりません。
- したくないのに仕事も生活もマルチタスク化しています。
- 「エッセンシャル思考」が大変有益だったので「エフォートレス思考」も気になる。
エフォートレス思考とは
「エッセンシャル思考」を読まれた方ならわかると思いますが、「エフォートレス思考」を説明すると下のようなものです。
- エッセンシャル思考:「何を」やるかを見極める技術
- エフォートレス思考:「どのように」やるかを極める技術
「エッセンシャル思考」は、絶対やりたいことだけに「Yes」と言い、その他全てに「No」という。そうすれば、忙しさに押しつぶされずに大事なことを達成できるはず、というもの。
しかし、人生の中で本質的な「Yes」と言わなければいけないことが、それでも多く、どんなにやる気があってもリソースが限られていることに気付いた筆者は、働き方や生き方を根本的に変える必要があると考えます。
そのやり方とは、「一番楽なやり方で、最優先事項に取り組む」というもので、「力を抜いて成果を出す」こと。
それが、つまり「エフォートレス思考」なのです。
「エフォートレス思考」の3ステップとして、下の3つに分けられいます。
エフォートレス思考の3ステップ
- エフォートレスな精神 まずは、頭を片付けてスペースを作る。心身ともに休めていて、余計なことを考えず、集中できる状態
- エフォートレスな行動 より少ない努力で、より大きな成果を出す行動
- エフォートレスのしくみ化 何度も同じ努力をすることなく、少ない努力で、望む結果が何度も繰り返されるようにする。
この3ステップが、それぞれの章で、5~6つの実践的な方法として紹介されています。
エフォートレスな精神
エフォートレスな精神とは、「大事なことを見極め、正しい行動をとることができる」ようになるための準備のようなものです。
そのためには、頭のガラクタを片付けて、スペースを作ります。心身共に休めていて、心配ごとがなく、集中できる状態、余計なことを考えず、クリアな意識で「今ここ」だけを見ている。という状態です。
そんな状態になれますか?
そんな状態になる実践的な方法を簡単に紹介します。
INVERT(転回)
「重要なことは、難しい」という思い込みを捨てて、「どうすれば楽にできるだろう?」から考えること。
ENJOY(遊び)
「重要な仕事も、遊びのように楽しむ」こと。これが大事です。
「仕事は仕事」「遊びは遊び」ではありません!我慢は美徳ではないです。
RELEASE(解放)
ネガティブな感情を雇用していると考え、雇用に足る仕事をしているかと考えます。
例えば、「怒り」の感情の場合、自分の満たされないニーズ(イライラを解消など)を満たしてくれると期待します。しかし、一時の満足はあるかもしれませんが、後悔や、根本的な解決にはつながらないなど、怒りはそれほどいい仕事しません。自分のニーズを満たしてくれないとなれば、その「怒り」という感情を即刻解雇しましょう。
怒りなどのネガティブな感情に反して、「感謝」などのポジティブな感情は、期待以上の仕事をします。ポジティブな感情を仕事っぷりをチェックして、長期雇用しましょう。
REST(休息)
これは「エッセンシャル思考」でも書かれていたことですが、やっぱり基本は「睡眠」です。本当に怠れません。
そして、仕事の合間などのリラックスも仕事のうちと考え、休息を重要視する考え方をもつことが必要です。
NOTICE(集中)
誰でも下のようなことに思い当たりませんか?
難しいのは、聞くことではない。聞きながら、他の事を考えないことだ。
難しいのは、その場にいることではない。そこにいながら、過去の出来事や未来の予定に気を取られないことだ。
難しいのは、何かを見ることではない。雑多な情報を無視して見るべきものだけを見ることだ。
集中力は、「注意力を訓練することで、ノイズを無視して重要なことに集中できる」といいます。注意力を訓練することで、情報処理能力が格段に上がることが実証されています。
そこで、本書の内容ではないですが、注意力の訓練方法を調べてみました。
注意力の訓練方法
- 暗記に挑戦する。暗記をするとき、人は意識を集中し、記憶する対象について徹底的に考え、さらに熟考します。それは普通に注意を向けただけでは起こらないことです。
- フィールドノートを持ち歩く。書き留める情報の取捨選択が必要となり、何が重要で何が重要でないかの選択を迫られるため、「ただ見る」と「観察する」ことの違いを知ることができます。
エフォートレスな行動
「エフォートレスな行動」は、「より少ない努力で、より大きな成果を出すこと」です。
- 先延ばしにするのをやめて、最初の一歩を上手に踏み出す。
- 考えすぎず、楽に行動する。
- 頑張りすぎず、自分のペースで前に進む。
などが、大きな考え方です。
DEFINE(目標)
- 明確なゴールの設定
プロジェクトを終わらせるために明確なゴールの設定が必要です。特に具体的なイメージをもつとよいと言われています。
例えば、「もっと歩く」という目標は、「14日間連続で1万歩以上歩いて、スマホアプリの表示で満足する自分」という具体的なイメージをもつとよいです。
- 今日の完了リスト
「できたらやるリスト」ではありません。もっと重要で意味があり、その上、その日のうちに完了することができるリストです。これだけでも終われたら、今日は満足。そういったリストあれば、いい1日過ごせそうですよね。
START(発動)
まず始めること。
最初の一歩を上手に踏み出せれば、エネルギーや自信が積み重なり、エンジンがかかります。
完璧に案を練ってから始めるのではなく、やりながら修正する。これくらいの心持ちで一歩目を踏み出すことが大切です。
SIMPLFY(削減)
「完了するために最低限必要なステップは何か?」を考えます。
複雑なステップに慣れきっていて、疑うことを忘れがちですが、シンプルさが本質ということを忘れないことです。
例えば、プレゼン資料などの必要のない表面的な装飾など、本質ではないですよね。
PROGRESS(前進)
よい失敗を積み重ねることです。
これについては、印象的な話が紹介されていました。
1959年人力飛行機を作ってたものに大金の賞金を出すというものがありました。優秀なスタッフや資金を集め、大きな翼や精工なフレームなどを作るライバルが多い中で、この賞金を獲得した人は、ガムテームで補修可能な飛行機を作りました。他のライバルが1度故障したら、半年は修理で飛べなくなる中、わずか3か月の間に222回の飛行を試行し、飛行経験をたっぷり積むことで、見事賞金を獲得したといいます。
PACE(上限)
最初から大きすぎるゴールは、すぐ疲れます。そのために、やることの上限を決めることです。
気分が乗っているときに作業をやめるのは、直観に反するように思えます。しかし、実際はそうした自制心こそが、飛躍的な生産性の鍵なのです。
例えば、読書するなら、1日5ページ以上読み、25ページ以上は読まない、といったものです。
下限、上限の設定
- 下限は、モチベーションを維持できる程度には高く、予想外のトラブルが起こっても達成できる程度の低さ。
- 上限は、順調に進んでいると感じられるくらいには高く、しかし、疲れてしまわない程度に低くする。
リズムに乗れば、作業は流れるように進みだします。
エフォートレスのしくみ化
「エフォートレスのしくみ化」とは、何度も同じ努力をすることなく、少ない努力で、望む結果が何度も繰り返されるようにすること。
このしくみ化についは、「エッセンシャル思考」でも「めっちゃ大事!」って書かれていました。本書では、より具体的に方法を紹介されています。
LEARN(学習)
目先の方法ではなく、原則を学ぶ。
目先の解決策のみ勉強しても、そのときは役立つかもしれないが、将来的に広範な問題に何度でも応用が効くのが「原理」です。目先のことを学ぶより、正しい原理を1回だけ学ぶことの方が効率的です。
学ぶ方法としては、「読書は、この世でもっともレバレッジの高い活動」と言われるくらい読書が大事を言っています。
そして、可能ならば、「誰もやっていないことを極める」ことです。自分だけのユニークな知識は、永続的なチャンスを与えてくれます。
自分だけのユニークな知識を得る
- まずは、他の人から学ぶ
- 他人には難しいのに、自分にとって簡単にできることはないか?
- 今ある知識を土台にして、誰よりもうまく学べそうな分野はないか?
LIFT(強化)
人に教えることは、自分自身が学ぶこと。
すべてを教えようとすると、何も教えられない恐れがある。→ もっとも重要なメッセージを明確に単純化すれば、知識は累積的に伝わります。
AUTOMATE(自動化)
「勝手に回るしくみ」を作ることです。
勝手に回るしくみ
- チェックリストを作り、判断する回数を減らす。
- 定期的なイベントを自動予約する。
TRUST(信頼)
人はみな、なんらかの形で、人と一緒に仕事しています。
チームのパフォーマンスが落ちる理由が下のようなものです。
チーム内の信頼が低い → メールを送るだけでも、どう受け取られるか考えるだけで疲弊する → チームの仕事を常に監視し、締め切りを思い出させ、仕事ぶりをチェックしなければいけなくなる → 自分でやった方が早いと感じ、仕事はどんどん溜まっていく →チームのパフォーマンスは上がらない。
つまり、チームのパフォーマンスを上げるためには、信頼です。
「あなたの判断を信頼する」この言葉が言える時、チームは魔法のようにうまくいくといいます。
チームとなる人を選べるならば、信頼を測る基準が紹介されているので参考にしてください。
信頼を測る基準
- 誠実さ
- 知性
- 自発性
この中でも、一緒にチームとして働く人として一番重要な資質は「誠実性」です。
PREVENT(予防)
問題が起こる前に解決することです。枝葉ではなく、問題の根っこを叩くのです。
例えば、机の引き出しに何かが引っかかって、なかなか開かない、閉まらないということは経験があると思います。しかし、そのときは、引き出しを力いっぱい開けたり閉めたり、グラグラ揺らすことで解決するので、その問題を放置して、少しのイライラを毎回我慢しているようなことありませんか?
気になっているけど、わざわざ解決するまでもないと感じてしまうのです。しかし、その場で割に合わないと感じる作業も、そのイライラを今後もずっと続けると考えるなら、その少しの作業が、100倍の時間と手間を節約できる場合があります。
今後の生活を楽にする小さな行動
- 自分を何度もイライラさせる問題はなにか?
- その問題を放置した場合の年間コストはどれくらいか?
- それを解決するのに、数分ですぐにできるステップは何か?
まとめ
いかがでしょうか?
本書を通して、伝えたいことは、「選択の大切さ」です。
考え方や、行動、働き方や、生き方。選択の連続の毎日の中で、エフォートレスな選択を続けることで、「力を抜いて成果を出す」。そんな毎日を過ごせるようになりそうです。
わたしは、この本を読んで、難しく考えすぎていることがあるなぁと、つくづく感じました。で、時間に追われて、その場しのぎの対応をしていたんです。
エフォートレスな行動は、どれも簡単に実行に移せることばかりです。
今では「どうやったら、もっと楽にできるだろう」。これを起点に日々過ごしてますね。
下の言葉は、私の行動指針となりました。こちらを紹介して記事を終えます。
あなたの人生に何が起こったとしても、苦痛や痛みが、どんなに大きかったとしても、いま何をすべきかを選択するあなたの力に比べれば、それは全く瑣末なことだ。
人生は、私たちが思うほど、困難ではないし、複雑でもない。困難があったとしても、いつだって、よりシンプルで簡単な道を選ぶことができる。
今回、紹介さえてもらったのは、ほんの一部です。本当にすべて役に立つことばかりです。
ぜひ手に取って読んでみてください。