こんにちわ!じまろーです。
自己肯定感をあげるOUTPUT読書術
アバタロー著
要約させていただきました。
筆者であるアバタローさんは、日中はふつうのサラリーマンとして、某外資系企業で役員をされている方です。
趣味の読書を生かして、書評YouTubeチャンネルを運営されているのですが、要約力と選書力と声がすばらしく、こちらもおすすめです。
年齢は未公開ですが、幼稚園時代に北斗の拳にはまったと、ご自身のYouTubeでおっしゃっていたので、年代的には近いのではないかと、勝手に親近感も持ったりしています。
日中はサラリーマンをしながら、読書をし、YouTubeチャンネルも作る。
サラリーマンの私にとって、筆者の読書法に大変興味があり、本書を読ませていただきました。
この本は、「自己肯定感に悩み苦しんでいる方に向けた、初の読書ガイド」と書かれています。
しかし、読んでみると、自己肯定感の低さに悩んでいる人だけでなく、もっと広範にわたり人生を好転させることができると感じました。
そんな読書をある程度される方から、あまり読書をしてこなかった方にまで、挫折しないように分かりやすく読書への取り組み方および読書法を紹介されている本となります。
その読書法がOUTPUT読書術です。
これが、初級者向けから上級者向けまで、かなり具体的に紹介されていて参考になります。
こんな方におすすめ
- 自信が持てない(自己肯定感が低い)
- 本の内容をすぐ忘れてしまう
- 本を読んでいる途中で飽きて、読めなくなってしまう
- どんな本を選んだらいいのか分からない
- そもそも本の読み方自体、よく分からない
人生を劇的に変える読書の威力
筆者は、本を読むことの意味を下を3点と述べられています。
本を読むことの意味
- パフォーマンス向上
⇒ 学んだことが成果となることで自信が生まれ、自己成長につながる - 人生のリスクの最小化
⇒ 健康や仕事、お金などのリスクを回避する知識を得る。 - 人生を心から楽しみ尽くす
⇒ 読書が感性を高め、人生を豊かなものにする。
この中で、健康については、おもしろい研究が紹介されています。
米イエール大学で2016年に行われた「読書と長生きの関連性」についての研究結果です。
1週間に最大3時間半の読書をする人は、本を読まない人と比べ、調査開始から12年後の死亡率が17%も低く、3時間半以上、読書をする人は、23%も死亡率が低いという結果となったといいます。
読書したくなりますよね。
それでは、どうやったら読書を継続できるのでしょうか。
読書を途中で挫折しないための読み方
読書を途中で挫折しないために、心得が3つあります。
挫折しないための心得
- 全てを読む必要はない
⇒もったいないという意識は捨てる。 - 多く読めばいいわけではない
⇒自分に必要な本を選んで読む - 速く読めばいいわけではない
⇒本のエッセンスを吸収できていない読書は意味がない
「一文字一句のがさず全てを、多く、速く読まなければいけない」という強迫観念のようなものが、読書の質を下げるんですね。本の内容が、頭に入っていないうちに、次の本へと手を伸ばしてしまうのです。
私にとって全く心強い心得でありました。
本の内容をすぐに忘れてしまう理由
そして、本の内容をすぐに忘れてしまうのには、下のような3つの理由があります。
本の内容が脳に蓄積されないわけ
- 自分の興味、関心が薄い本を選んでしまったため、全然記憶に残らない
- 本の難易度が高すぎて、脳が情報を受け付けない
- 集中力を切らした状態で読んだため、記憶に残らない
わたしは、思い当たることだらけでした。
自分あった本を選んで、集中して読むことが必要です。
この答えも後述されています。
OUTPUT読書術の方法
それでは、OUTPUT読書術の具体的な方法を下に紹介します。
OUTOPUT読書術には4つの基本骨格があります。
4つの基本骨格
準備 ➡ 読解 ➡ 要約 ➡ 発信
この基本骨格を具体的な方法にばらしたものが下の表です。
これを実践するだけで、OUTPUT読書術の完成です。
①準備 | |
視界をデザインする | 手元には、本とペンと付箋だけ。 机の上をきれいにして、読書に集中できる環境をつくる。 |
②読解 | |
表紙と帯と目次から「仮説」を導き出す | ”話”のオチを先に押さえて、自分なりの”仮説”をもっておくと、文章の理解度が格段に深まる。 ※仮説設定に時間をかけすぎない |
拾い読みの技術 | 文章の最初と最後に著者に主張が集中するため、拾い読みするときは、文章の最初と最後に注目する |
「~である」「~すべきだ」などの強調表現に著者の主張が含まれる。 | |
「たしかにA(一般論)である。しかしB(著者の主張)だ」のような譲歩構文に着目する。 | |
ツッコミモードに切り替える | 著者の主張をすべて鵜呑みにして信じてしまうのはNG! 自分が導き出した仮説と、ペンと付箋を準備して、「著者の問い」「著者の主張」「主張の根拠」に違和感を感じたら「それはなぜ?」とツッコミをいれていく。 |
ペンと付箋の使い方 | ペン:著者にとって重要な箇所を明らかにする役割で使用 付箋:読者にとって重要な箇所を明らかにする役割で使用 どちらもやりすぎない。付箋は3~5枚(章ごとに1枚程度) |
③要約 | |
A4用紙1枚でまとめる | 本に残してきた自分の足跡(ペン、付箋)をたどりながらまとめる。 基本型は下の2種類あります。 ■序論・本論・結論型 ①著者(or 自分)の主張(序論) ~~ ②理由・根拠の羅列(本論) ③主張を表現を変えて、まとめる(結論) ~~ ■要点まとめ型 本書の要点は以下のとおりである。 ◎要点1. ~~ 総括:(要点から何が言えるのか自分の言葉でまとめる) ~~ |
④発信 | |
話す | 友人やパートナーなどに本の構造を壊さずに説明する。 |
ネットでシェアする | YouTube、ブログ、Twitter、Instagramなどで発信する。 |
ちなみに私はというと、付箋は10枚くらい使っています。
要約は、「要点まとめ型」で、発信は、このブログです。
自分に合った”良書”の選び方
筆者は、「本は多く読めばいいわけではない」と言っています。
「何を読むかを決めるのも大切だが、何を読まないかを決めることも重要なこと」
なのです。
自分に合った”良書”だけを選ぶための原則は、下の3つです。
本を選ぶときには、この3つの内容を頭に浮かべながら選んでみてください。
選書の3原則
- 自分が理解できるレベルの内容であること
- 信頼性が高いと判断できる根拠があること
- 経年的に価値が下がりにくい内容であること
この選書の章で、筆者が「ハズレがない」と断言されているもの、それが”古典”です。
数百年、数千年と歴史の風雪に耐え、読み継がれてきた古典は、信頼性は抜群で、経年的な価値も落ちません。
古典で得られる知恵は、現代の仕事や私生活にも十分応用が効く普遍的なもので、一生役に立つ永久資産となると言われています。
まとめ
いかがでしょうか?
一度、上記のテンプレートに従ったOUTPUT読書術の実践をおすすめします。
私は、この本を読んでから、実際にA4ノートの1ページにまとめて、こうやってこのブログで紹介することで、OUTPUT読書術を実践しています。
OUTPUTすること前提で読むことで、頭の中で整理しながら読み進めることになり、理解度が全然違うことを実感しました。
本の内容が身になっているという実感が、自分に自信を与えてくれます。
そして、「次は何を読もうかな」というマインドにしてくれるのです。
1冊を読むのにかかる時間は多くかかるようになりましたが、今まで読んだ本を全く説明できない状況から脱して、OUTPUT読書術の必要性に納得したからこそ、続けることができています。
最後にOUTPUT読書術の大原則を紹介して要約を終えます。
OUTPUT読書術の大原則
自分のペースを崩さない
よく読書家の方が、「200ページくらいの本なら2時間くらいで読めます」なんて言われているのを耳にするたびに、圧倒的な読書スピードの差に愕然とし、あせりと共に自分の読書ペースは、ガタガタになっていました。
しかし、そんなことにあせりを感じる必要はないのです。
誰とも比較する必要はない。
ただ、読書を楽しんで、自分のペースで続けるだけなのです。
大切なことは、「読書は読む量ではない」
「良質な本を、ちゃんと自分の血や肉とすること」
です。