こんにちわ!じまろーです。
スマホは、今のわたしの生活に深く入り込んでいて、自分の自由時間を大部分を占めています。そして、それをどこかで「良くないこと」と感じているけど、やめられない。
みなさんはいかがでしょうか。
わたしは、今の状態を少しでも改善してくれるのではないかと、下の本を読むことにしました。この本を読んで、スマホの影響を知り、スマホに費やす時間を減らせないかと考えたわけです。
スマホ脳(2020年)
アンデシュ・ハンセン
著者は、スウェーデンの精神科専門医です。本書は2021年に最も売れた本として有名です。
この本を読むことで、「スマホ怖っ」と思います。それによって、少しでもスマホの時間を減らそうと思えたらいいなと思います。
本記事では、スマホが私たちに与える影響をピックアップして紹介します。
この記事は、下のような方に向けて書いています。
こんな方におすすめ
- ご飯中もスマホいじってます。
- 寝る直前まで、スマホいじってます。
- 最近、集中できない自分に気付いています。
- スマホに費やす時間を減らしたい。
スマホの害
本書で紹介されているスマホを害を、大きくまとめると、下の5つになります。
スマホの害
- 時間を奪う
- 知識が残らない
- 集中力を低下させる
- ストレスがたまる
- 睡眠の質を下げる
ひとつずつ簡単に説明します。
時間を奪う
人間は、新しい情報や知識への欲求があり、スマホのページをめくるたびに脳内でドーパミンが分泌されるといいます。
ドーパミン
報酬物質と呼ばれる神経伝達物質。「もっと頑張ろう」というモチベーションを引き出したり、集中力や記憶力などを高める働きがある。
ドーパミン的幸福は次第に減る。「もっともっと」と幸福感を求め続け依存症になる危険がある。
「もしかしたら、何か新しいことがあるかもしれない」この「もしかしたら」と期待するときドーパミンが増えます。実際、スマホでメールやニュースを読んでいる時よりも、通知や着信音が聞こえた時の方がドーパミンが増えるそうです。
「もしかしたら」が、ページをめくる手を止めさせない。そして時間は過ぎる。
知識が残らない
スマホで、いろいろな情報を得たつもりでも、それが知識として蓄えられないことが分かっています。
それは、google効果といいます。
google効果
別の場所に保存されているから、脳が安心して、自分では覚えようとしない現象。
本当に深く学ぶためには、集中と熟考の両方が求められる。スマホは、脳に情報を消化するだけの時間を与えない。
集中力を低下させる
私たちは、1度に1つのことにしか集中できません。集中する対象を変えるとき、再度集中するまでに何分もの時間がかかるという研究結果は多くあります。
一度に複数のタスクをこなすことを「マルチタスク」といいます。マルチタスクが恒常的になると下のような症状がでます。
- 集中しなければいけない状況でも集中できなくなります。
「気を散らすような情報」を無視できなくなるのです。 - ワーキングメモリ(作業領域)に影響を与えます。多くの事を頭に留めておくことができなくなります。
そして最後には、
常に気が散る状態になる。そして集中できなければ、記憶もできない。このように脳が最適に働くことができなくなる。
ストレスを生じる
極端なスマホ利用が、ストレスや不安を引き起こします。
スマホ利用に関する10件の調査のうち、9件で不安とスマホの使用過多に相関があったそうです。
例えば、下のような状況が不安とストレスを生みます。
- SNSで「いいね」が付かない。
- 他人の生活と比較してしまい、自分は最下層にいると感じてしまう。
睡眠の質を下げる
スマホは睡眠に影響を与えます。それは下の理由からです。
- 先述のとおり、スマホはストレスを生む。ストレスを受けると寝つきが悪くなる。
- ブルーライトは、眠りにつく時間を脳に知らせる脳内物質のメラトニンの分泌を妨げ、ストレスホルモンのコルチゾールの量を増やす。
- ゲームやニュースなどにより、ドーパミンが分泌され、脳が目覚める。
これらは、寝つきだけでなく睡眠の質も下げます。心地よい眠りを求める人にとって、スマホは1つもいいところがありません。
まとめ
いかがでしょうか?
スマホの害は大きくまとめて下の5点です。
スマホの害
- 時間を奪う
- 知識が残らない
- 集中力を低下させる
- ストレスがたまる
- 睡眠の質を下げる
なかなか強力なラインナップではないでしょうか。
これだけの害を並べられると、さすがにスマホ使うの少し控えようかなって思えるのではないかと思います。
いきなりは難しいかもしれませんが、下のようなことで少しずつスマホと距離をおくようにすればよいとのことです。
- すべての通知をオフにする。
- 寝室にはスマホを持ち込まない。
- SNSやメールをチェックする時間を決める。
- 集中を要する作業時はスマホは見えるところに置かない。
- スマホの表示をモノクロにする。
「スマホの表示をモノクロに」というのは面白いですね。色のない画面だとドーパミンの量が減るそうです。ぜひ試してください。
本記事で紹介したのは本書の一部です。本書には、スマホの害から逃れる方法や、子供がスマホをもつことの影響についても述べられています。大変読みやすいので、興味のある方はぜひ手に取って読んでみてください。