こんにちわ!じまろーです。
わたしは、投資はじめて1年半程度なのですが、なかなか自分の感情との戦いに苦戦しています。
今回は、投資初心者のわたしにぴったりの本があり、大変参考になったので紹介します。
ニュートレーダー×リッチトレーダー 株式投資の極上心得(2013年)
スティーヴ・バーンズ
作者の、スティーブ・バーンズさんは、仕事も家庭も持っていて住宅ローンも抱えている私たちと同じ境遇の人です。そんな作者は、2002年からリーマンショックを含め利益を出し続けているとのことです。
本書は、投資を始めたての新米トレーダーが、すでに億万長者となっている金持ちトレーダーに教えを乞いながら成長していく物語となっていて、すっと頭に入ってくる上に、今自分がどの段階なのかな?と主人公の新米トレーダーに当てはめて感情移入できて楽しく読めます。
読みながら、「そうそう」「あるある」と自分でも経験したようなことが多くあり、やはり投資って感情コントロールが大事なんだと実感できます。
大変読みやすく、いい本ですので、是非手に取って読まれることをおすすめします!
この記事は、下のような方に向けて書いています。
こんな方におすすめ
- 投資はじめて1年程度です。ぽちぽち病がやめられません。
- 利確のタイミングが分かりません。
- 含み損がやばいことになっています。
株式投資の心得 3つのカテゴリー
本書の主張は、大きく下の3つのカテゴリーに分けられます。
そのときに学んだことを今でも教訓として心に刻んでいるそうです。
株式投資3つのカテゴリー
- 投資家心理
- リスクマネジメント
- 方法論
このどれか1つが不足しても成功できないと言います。
それぞれについて、本書から抜粋して新米トレーダーと金持ちトレーダーの違いを箇条書きで紹介します。
投資家心理
- 新米トレーダーは、欲張りで非現実的な期待(短期間での大幅な利益)をする。
- 金持ちトレーダーは、投資収益について現実的である。
- 新米トレーダーは、ストレスから誤った判断をする。
- 金持ちトレーダーは、ストレスを管理する。
- 新米トレーダーは、我慢できずに絶えず売り買いをする。
- 金持ちトレーダーは、我慢強く、買いシグナルを待つ。
- 新米トレーダーは、欲と恐怖心に動かされ取引をする。
- 金持ちトレーダーは、取引プランに従うため、欲や恐怖心が取引に入り込まない。
リスクマネジメント
- 新米トレーダーは、全財産を賭ける。
- 金持ちトレーダーは、注意深く取引量をコントロールする。
- 新米トレーダーは、莫大な利益を上げることが最優先事項
- 金持ちトレーダーは、リスクマネジメントが最優先事項
- 新米トレーダーは、自分が正しいのだとむきになって思い込む。
- 金持ちトレーダーは、間違ったとき、すぐに認める。
- 新米トレーダーは、出口戦略がないために利益を手放してしまう。
- 金持ちトレーダーは、利益が出ているうちに確保できる。
投資手法
- 新米トレーダーは、損をするたびに投資手法をコロコロ変える。
- 金持ちトレーダーは、たとえ一時的に負けていても勝てる戦略を取り続ける。
- 新米トレーダーは、その場の考えで注文を入れてしまう。
- 金持ちトレーダーは、確率に基づき、待っていたところで注文を入れる。
- 新米トレーダーは、トレンドに反した取引をする。(逆張り)
- 金持ちトレーダーは、トレンドに従う(順張り)
- 新米トレーダーは、いつロスカットすべきか、いつ利食いすべきか分からない。
- 金持ちトレーダーは、出口戦略を持っている。
- 新米トレーダーは、利益は小さく、損失は大きくしてしまう。
- 金持ちトレーダーは、利益を大きく伸ばし、損失は小さく切り上げる。
いかがでしょう。「耳が痛い」とはこのことですね。まさに私は新米トレーダーのど真ん中にいます。
投資家心理のルール10か条
まず金持ちトレーダーは、取引ルール、取引プランを作りなさいと言っています。
取引ルール、プラン
ストップロスやトレイリング・ストップ、出来高の数値、売買のタイミング、どのテクニカル指標を使うか。また、取引している銘柄のボラティリティが自分が適当と思える範囲内かどうか。一回の取引量はいくらが限界か。デイトレードを好むのか、1カ月に数回、保有銘柄の数量を調整する程度なのか、などを紙に書き出すこと。
「それはしんどい!」と言う人は、投資には向いていないかもしれません。なぜなら、「それを毎日見る」というのが、投資家心理のルール10か条の1番目だからです。
投資家心理のルール10か条
- 毎日、取引を始める前に、自分の取引ルール、取引プランを読みなさい。
- 決して、株価の反発を期待してはいけない。最初に決めた価格で損切をしなさい。
- 常に規律を守ること。最初に決めた取引プランに従うこと。
- 決して度が過ぎた取引をしないこと。
- 成功する取引は、取引プランとシステムに従ったものだと知ること。
- 何かをしながら取引してはいけない。取引している時は、取引に集中すること。
- 自分の考えはどうでもいい。ただ値動きがあるだけだ。
- 決して予想しようとしてはいけない。トレンドに従い、トレンドの反転に従うこと。
- 後知恵の罠にはまってはいけない。取引している今、現時点が重要だ。
- 常に相場を動きを尊重し、傲慢になってはいけない。
人が自分の感情やエゴに勝つためには、「ルールを決めて、いかなるときもそれに従うということ」なのです。
投資で成功する方法10か条
ここは、本書の肝だと思っています。
投資で成功する10か条
- 非常に興味があって、それが当たっていると思える取引スタイルを見つけること。
- そのスタイルについて、できるかぎり全てを学ぶこと。
- 過去データ上で利益が上がるシステムを作り上げること。
- そのシステムで取引する候補となる銘柄を探し、ウォッチリストを作り上げること。
- 数か月に渡って、異なる市況の中でそれをシミュレーションで試験し、現状でそのシステムがうまく働くか確かめること。
- 利益があがると納得したら、非常に少ないポジションで、それを始めること。
- 自分のシステムに絡む動きを理解したら、ゆっくりをポジションサイズを増やしていくこと。
- 成功した投資家の著作を読んで学び、成長し続けること。
- 経験豊富なトレーダーとのつながりを絶やさず、トレーダーとして成長すること。
- 自分の取引手法を他のトレーダーと議論し、正しい方向性を維持すること。
ここで、「そうか!」と腹落ちしたことは、こういうことです。
規律のあるトレーダーは、どんなシステムでも確率的に有利であれば、儲けることができる。しかし、規律のないトレーダーは、どのようなシステムでも負けてしまう。なぜなら彼らはシステムに従わないからだ。
デイトレード、スイングトレード、成長株投資、トレンド追従型投資、ポジション投資など、いろいろな手法(システム)がありますが、まずは自分が興味を持てて持続して勉強し続けることができる手法であること。そして、手法は万人にとって最適なものはなく、自分が心地よいと思えるシステム、それが最良のシステムだということなんです。
自分が心地よいと思える手法を見つけるには、それらを全て一通り経験してみること。この中でしっくりくるもの、ストレスの感じないものを選べばよいと思います。
成功する可能性を高める5か条
成功する可能性を高める5か条
- 市場全体のトレンドと同じ方向の取引だけをすること。
- 自分の考えや感覚ではなく、自分の取引システムにすべての取引の決断をさせること。
- チャート上のスイートスポットでのみ買いを入れること。買いシグナルが出たらためらわないこと。
- 自分の取引手法と、ウォッチリスト上の銘柄のエキスパートになること。
- 流動性(出来高)のある銘柄、もしくは市場で取引すること。
まとめ
いかがでしょうか?
投資で利益をあげるためには「勉学」「規律」「勇気」「忍耐」と「やりぬく意志」が必要ということ。なんだか、人生論みたいですね。
でも、投資をはじめて、感じることは、投資とは自分の感情をどうコントロールするかにかかっていて、それは人生の縮図のようだということです。
本書の内容をより簡単にまとめると、これです。
自分が、心地よく感じることができて、信頼できるシステムを作ることで、自分のエゴを排除した取引ができる。これが、成功する道である。
いろいろな手法について、学んでみようと思っています。その上で自分にあったシステムを作ることを目標に、この難しい相場環境をいい勉強の機会と考え、小さいポジションで乗り越えたいと思っていますね。
忘れそうになったら、本記事を読み直してみようと思います。
本書は、読んでいて、新人トレーダーがやること、考えることが、自分の考えることとかなりの確率でオーバーラップしていて面白いです。ぜひ手に取って読んでみられることをおすすめします。