ノンアルコール

一番簡単なノンアルコールビールのつくり方。アルコールを飛ばす方法でつくってみたお味は?

こんにちわ!じまろーです。

おいしいノンアルコールビールを日々探し求めています。

なかなか日本でおいしいノンアルコールビールが手に入らないという問題があり、自分で作れないかと考えています。

そこで、今回は一番簡単な方法として、「煮沸してアルコールを飛ばす」方法で、ノンアルコールビールをつくってみました。

はたして、おいしいノンアルコールビールができるでしょうか。

使ったビールは、家にあって誰も飲み手のなかったこちら。アルコール度6%です。

この記事は、こんな方におすすめ

  • ノンアルコールビールが飲みたい。
  • 家に飲まないビールが余っている。
  • 香料や人工甘味料無添加のノンアルコールビールがいい。

  

アルコールの揮発温度

ビールのアルコール発酵中には、いろいろな成分が生成されます。

アルコール生成にともなう生成物

  • エタノール
  • 二酸化炭素
  • 高級アルコール類
  • エステル類

一般的に、麦汁中の糖類の約95%がエタノールと二酸化炭素になり、それ以外の副産物として、ビールの風味となる高級アルコールと呼ばれるアルコール類や、フルーティな香りをビールに与えるエステル類などが生成されます。

ここで、アルコール類を列記すると下記のようなものとなります。

生成されるアルコール成分沸点
メチルアルコール64.6℃
エタノール78.3℃
プロパノール(高級アルコール)97.2℃
イソブタノール(高級アルコール)108℃
ブタノール(高級アルコール)117.7℃
アミルアルコール(高級アルコール)138℃

エタノール以外は、全アルコール中の数%程度となるため、エタノールさえ飛ばすことができれば、ほぼノンアルコールとなります。

エステル類の沸点は、エタノールよりも低い沸点のものが多いため、エタノールを沸騰させて飛ばすと、多くの香り成分も失うことになってしまいます。

今回のつくり方の難点は、この香り成分の多くを失ってしまうということです。仕方ないですが、作っていきます。

  

ノンアルコールビールをつくろう

まずは、鍋にビールを入れて、火にかけます。

できるだけ、香り成分を飛ばしたくないので、エタノールの沸点より少し上の86℃くらいで30分程度ぐつぐつさせました。    

30分後、元々500mlのビールが、380mlくらいまで減っています。容積として、20%以上減っているので、水は蒸発せずにメタノールだけ揮発したとすると、元々のアルコール度6%のメタノールは飛んでしまっていることになります。

香りを嗅いでみると、ツンとするアルコール臭がします。まだまだ飛んでいないようです。  

そこで、さらに1時間程度ぐつぐつやります。もうこの段階では、煮詰める感じになりました。  

体積量は、500mlが200mlに。8割減です。全くアルコール臭はありません。色も濃くなりました。

これをペットボトルに入れて、冷蔵庫でキンキンに冷やします。  

炭酸も飛んでいるので、そこに強炭酸を加えます。  

まずは、アルコールを飛ばしたビール原液。濃いモルトの香りがして、ホップやフルーティな香りはありませんね。  

色もかなり濃い目のダークなビール色。

そこに、強炭酸を加えます。しゅわわと見た目はビールになりました。    

飲んでみると、モルトの味がしっかりしているが、予想通り香りがなく物足りない。もう少し温度管理を徹底すれば、香りが少し残った気もします。

ただし、強炭酸のおかげでのど越しがよく、思ったよりはいけます。個人的には期待薄だったので、以外といける結果には驚きです。

  

まとめ

いかがでしょうか?

やはり、香りが大きく失われてしまうのでは、仕方ありませんね。

そこらへんに売っている香料や人工甘味料を使ったビールテイスト飲料と比べると勝利するのではないでしょうか。

モルトの香りが強く凝縮されるので、その香りが好きならありかもしれません。

どちらにしろ、簡単なので一度試しに作ってみるのをおすすめします。

わたしは、次は沸騰してアルコールを飛ばした後にホップを追加して、ホップの香りをつけてみたいと思っています。

おいしそうなノンアルコールビールができそうな気がします。

ホップは少量から購入可能です。まずは、「カスケード」あたりで試しにつくってみよっかな。

カスケード:アメリカンホップで最もポピュラー。IPAに。
ハラタウ:ドイツラガーに使われる。ピルスナーに。

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